- 2005年4月 3日
- 06.日常雑記
昨日、というか今朝早く、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が亡くなった。
享年84歳だったとか。
ヨハネ・パウロ2世(本名カロル・ユゼフ・ヴォイティワ)は、ポーランド出身。
1978年、在職期間わずか1ヶ月余りで急逝したヨハネ・パウロ1世の後を受けてローマ教皇となった。
当時高校1年生だった私でさえ、共産圏のポーランドから教皇が選ばれた事は驚きだった。
だって、共産圏では“宗教”は認められないと聞いていたいたから。
共産圏出身と言うだけでなくイタリア人以外の教皇が選ばれるのは、長いバチカンの歴史で455年ぶり、ほぼ4世紀半ぶりの事だったらしい。
私だけでなく、世界中の多くの人にとっても“驚き”の事だったのだろうか。。。
そして後で知った事は、58歳で教皇に選ばれるというのは異例だったとか。
本当に、異例中の異例で選ばれた教皇だったのね。
更に、その在職期間は26年にもなり、歴代教皇で3位だとか。
といっても、1位は、西暦33年の初代ペテロ、在職期間は1世紀というから、日本の天皇にも見られる“伝説”、ある意味“眉唾”の記録。
だから、実質は歴代2位なんだろうね。
パーキソン病で生存中の退位も囁かれていたけど、本人が拒否したのよね。
きっと、未だし残したことがあると思っていたのだろうね。
中国とロシアに行きたかったとか。。。
って、ロシア正教ってキリスト教なのに、やはり親交はないのね。。。
日本では政教分離が煩く言われるけど、世界には政治が宗教に深く結びついている国もある。
ネオコンで有名なブッシュ政権もそうだよね。
って、“ネオコン”ってそれそのも。。。(笑)
ヨハネ・パウロ2世は、政治家ではないけど、かなり政治的活動にも精力的だった。
“外遊”は104回、130カ国以上に及ぶ。
ローマ教皇就任後、「連帯」のワレサ書記長を支援する形でポーランドの民主化運動を精神的に支え、ソ連・東欧の共産主義政権を崩壊、東西冷戦終結を導いた。
その運動は、基本的には、自由・平等・平和と宗教的な信念に基づくものなんだろうね。
最近では、イラク開戦前にブッシュに戦争を止める様に説得にもいったものね。
104回の“外遊”の内には、1981年2月に日本にも来た。
その時の私は、大学受験の真っ最中だった。。。
彼は、あの日本語のスピーチを自分で考えたのよね。
他人が考えたスピーチは嫌だと、忙しい中、日本語を勉強し、自分でスピーチを作ったらしい。
単純にイタリア語や、ポーランド語で作ったスピーチを日本語に翻訳したものを覚えたのではなく、日本語で文章を考えたとか。
私なんて、簡単な英文の作文もできなかったのに。。。(^^;
同じ年の5月に、サン・ピエトロ広場での狙撃事件があって危うく命を取り留めた。
死に損なった人は長生きすると言うけど、本当に神に“生かされた”のだろうね。
私は、特段、信心深い訳ではない。
ごく普通の日本人的な宗教観しか持ち合わせていない。
でも、私は、自分が交通事故を起こした時や危うくサリン事件を免れた時もそうだけど、普通だったら“死んでいても不思議でない”状況にあった人が助かるのは、人知では計り知れない“大きな力”に“生かされている”のだと思う。
まぁ、簡単に言うと「未だ寿命が来ていない」ということなのだけど、その寿命って自分で決められるものではないものね。
他の何者かが、「未だ死ぬのは早い」と“生かしてくれている”のだと思う。
ローマ教皇の場合が、その“何者か”はきっと“神”なんだろうね。
そういう意味では、2000年というミレニアムの時にローマ教皇でいるという巡り合わせも“なされた”ものなんだろうと思う。
だって、彼自身は1990年代初めから、病状はかなり悪かったみたいだものね。
宗教的には、分裂したキリスト教会の和解や異宗教との対話に力を入れていたとの事。
十字軍の反省や、ガリレオの復権は記憶に新しい。
といって、クリスチャンでない私には、300年以上もたった“復権”にどんな意味があるの?と思うけど、信者には違う価値観があるのだろうね。
この記録にも、記憶にも残る教皇の後は誰になるのだろう?
噂では、アフリカ人が選出されそうだとか。
いや、“今度はイタリア人を”という話もある。
バチカンがローマにあるからか、ローマ教皇というと何となくヨーロッパ人を想像してしまう。
でも、“自由”や“平等”に心を砕いた人の後は、“ヨーロッパ人”というキリスト教をイメージする時に何となくイメージしやすい国の人ではなく、人口増加率でも、入信数でも発展が目覚しい地域の人がなるのもいいかもしれないね。
なんて、私がクリスチャンじゃないから言える事なのかな。。。(^^;
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