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最後の公約と、次世代への土産

今日はというか、ここ数日の話題といえばこれかなぁ。。。

先日izaと言う産経新聞が主宰するサイトブログを書いている事を書いた。
新聞社主宰ののサイトだからある意味当然だとして、先日来、靖国問題と自民党の総裁選がブログの主要テーマになっている感がある(苦笑)
此処では何度か書いているけど、私個人としては晋三クンか太郎チャンを押す立場だし、祀られている人の誰彼に不満があるとしても日本の首相は靖国に参拝すべきだと思っている。

「空のつぶやき」は今のサイトが“3代目”で、Vol2はここのTOPにもリンクしているけどVol1はサイトがサービスを終了するときにエントリーを消した。
その時のブログに、「純ちゃんは“変人だから万難を排して8/15に靖国神社を参拝すると期待している」と書いたのだけど、記録が残っていないのが残念。
勿論、私のHDDには2002年2月からのログは残っているけど、日記は基本的に“恥の記録”だと思っているので、自分が読んでも恥ずかしい過去の全てをオープンにする気にはなれなくて、今は何処にも公開していない。
余談だけど、そういう意味で、サイトが換わっても、サービスが無くなっても、過去ログを移転先でも全て公開している人にはその潔さに対して尊敬を感じる。


<靖国参拝>小泉首相、終戦記念日参拝重ねて示唆

 小泉純一郎首相は10日朝、自らの靖国神社参拝について「日本の首相が戦没者に哀悼の念を表明するために参拝するのは当然だ。8月15日のみならず、いつ行っても批判している。いつ行っても同じだ」と述べ、終戦記念日の15日に参拝する意向を重ねて示唆した。ただ、実際に15日に参拝するかは「適切に判断する」と従来の発言を繰り返すにとどめた。モンゴル訪問を前に首相公邸前で記者団の質問に答えた。
 01年8月13日と02年4月21日の参拝時に、中韓などの反発に配慮し終戦記念日の参拝を差し控えるなどとした「首相の談話」や「所感」を発表したこととの整合性については、首相は「メディアは公約を守らないと批判する。守ると自分たちの意見に反するのは守らなくていいんじゃないかと批判する」と反論した。さらに、「(中韓が)一つの問題で首脳会談を行わないのはいいのかどうか。日本の首相がどこの施設に参拝しようが批判されるいわれはない」と語った。【中田純平】
(毎日新聞) - 8月10日12時39分更新


今日は、朝からワイドショーでこの話が持ちきり。

izaにある産経新聞記者のブログの一つで、この会見の全文が紹介されていた。


小泉首相の靖国関連ぶらさがり全文

(前略)

 まあ、首相のメディア批判自体はこれまでもずっと繰り返されてきたことだし、とりわけニュースではないという判断も成り立ちますが、今回の首相の反論ぶりはけっこう面白い。イザの利用者のみなさんにも興味があることだろうと思い、この場を借りて紹介することにしました(今朝7時40分すぎ、首相公邸前)。

 Q 8月15日の靖国参拝だが、総理は昨日「公約は守るべきだ」と発言した。一方、2001年8月13日に参拝したときには「幅広い国益をふまえ諸課題の解決にあたる」と、近隣諸国に配慮する談話を発表している。この整合性についてはどう考えるか?

 A 「整合性というと面白いんですね。メディアは『必ず公約は守るべきだ』という。守らないと批判する。守ると、自分たちの意見に反対するのは『守らなくていいんじゃないか』と批判する。そうすると、今度は仮に公約を守らないとね、『何で守らなかった』と批判するんですね。

 何でも批判するのはメディアだけども、そういう点についても今までメディアの人たちもどう判断するか、私は面白いと思っているんです。整合性とかありますけども、私は靖国神社参拝を批判するというのは自由だと思ってるんです、誰でも。

 しかしね、どの国でもね、1つの問題、2つの問題、2、3の問題は意見の違いとか対立はあるんです。その1つの問題で意見が違うからね、首脳会談を行わないというのはおかしいと思いませんか?それについて皆さん、はっきり態度示さないね。もし私が1つの問題で対立する国とね、首脳会談を行わないと言ったら、私を『その通りだ』というか、おそらく批判するでしょうね。靖国参拝で小泉が参拝するなら首脳会談を行わないという中国、『その通り』と皆さん思ってるんですかね。

 日本の首相が2度と戦争を起こさない、戦没者に対する哀悼の念を表明するために靖国神社に参拝する、これ私は当然のことだと思ってますし、8月15日ならず、いつ行っても批判しているんでしょう。いつ行っても同じですよ。そう思いませんか?」


 Q それは8月15日?

 A 「15日だろうが、13日だろうが、4月だろうが、10月だろうが、1月だろうが、いつ行っても批判してるじゃないですか。いつ行っても同じです。それは今までの積み重ねだ。経験ですよ。日本のマスコミもちょっと目覚まさないとね。ただいつも総理を批判すればいい、賛否両論あるんですから。公約を守った場合には批判する、守らなければ守らないで批判する。よく私を批判するね、テレビの評論家とかコメンテーターにね、そういう意見聞いてみたいね。何でも総理を批判する。それは総理を批判すればかっこよく見えるからいいんだろうけどね。少しは冷静に目を覚ましてもらわないと。

 1つの問題で首脳会談を行えないのはいいのかどうか。私は日中友好論者ですよ、今まで。話し合いをしてきましたよ。他の閣僚、他の分野、交流は進まってますよ。経済関係も深まってますよ。そう思いませんか?

 日本の首相がどこの施設に参拝しようと、批判されるいわれはないんです。戦争の反省をふまえて、戦後61年間、1回の戦争もせず、巻き込まれずに、平和国家として発展してきたんですから。まさにこれが過去の戦争の反省をふまえて日本が進んできた道です。現実が証明している。アメリカと協力すると『アメリカ追随』、中国と意見が違って協力しないと『アジアから孤立する』。全然孤立してませんよ。さまざまな国と交流が拡大、発展してます。中国と韓国も含めてね。

 見方がみんな政治的な意図ばっかりでね、政府を批判すればいいというだけじゃ正確な戦略なり見通しは立てられませんね。そう思いませんか? メディアも冷静に考えていただきたい」


 Q 総理の心はもう8月15日で決まっているか?

 A 「適切に判断しております、いつも」

個人的には、「いつ行っても同じですよ」というセリフに関心を覚えました。首相に就任した最初の年、福田康夫官房長官と山崎拓幹事長に「15日を外せば中国はそんなに反発しないと言っている」とそそのかされ、13日に参拝したけど中国はやっぱり猛反発したことへの怒り。その後も例大祭に行ったり、元旦に初詣でで行ったりと中国への配慮と譲歩を重ねても何の意味もなく、むしろ中国を増長させただけだったことへの諦めと悟り。いいですねぇ、味があります。

(後略)


会見の全文を読むと、物言いとしては純ちゃん節とでもいうのかな?(笑)

公約で8月15日に靖国に参拝するとした。
総理になった最初の夏、8月15日に参拝するのは、対中関係において不味いとの説得(康夫クンとエロ拓の入れ智恵)を受け入れ8月13日に参拝した。
が。。。中国は純ちゃんの公約である8月15日の参拝を阻止できたと図に乗るだけで、批判はエスカレートする一方。
挙句の果てに、中国は、当時外務大臣で中国隷属と言える真紀子チャンに、「日本の首相を靖国参拝させるな」と“厳命”する始末。

純ちゃんとしては、公約である8月15日に参拝せず、13日にずらした事で、対中関係に配慮したつもりだったのにね。
でもそれは、中国には“配慮”とは受け取られず、「日本は強く言えば言いなりになる国」と逆に外交カードになった。


「歴史問題、永遠に言い続けよ」江沢民氏、会議で指示

【北京=藤野彰】中国の江沢民・前国家主席(前共産党総書記)が在任中の1998年8月、在外大使ら外交当局者を一堂に集めた会議の席上、「日本に対しては歴史問題を永遠に言い続けなければならない」と指示し、事実上、歴史問題を対日外交圧力の重要カードと位置付けていたことが、中国で10日発売された「江沢民文選」の記述で明らかになった。

 中国は胡錦濤政権に移行した後も一貫して歴史問題を武器に対日圧力をかけ続けており、江氏の指針が現在も継承されているとすれば、歴史問題をめぐる中国の対日姿勢には今後も大きな変化が期待できないことになりそうだ。

 同文選(全3巻)は江氏の論文、演説などを集大成したもので、これまで未公開だった重要文献を多数収録。江氏は同年8月28日に招集した在外使節会議で国際情勢について演説、この中で対日関係に言及し、歴史問題の扱いをめぐる指針を示した。
(読売新聞) - 8月10日22時27分更新

という所を見ると、何も純ちゃんに限った事ではなく、歴代総理が中国を“腫れ物を触るように”扱った結果、付込まれたのだろうね。

政治家としては今後どうするつもりなのかは知らないけれど、首相、総理総裁としては9月に引退するつもりの純ちゃんだけに、今朝のインタビューは、これまでのマスコミに対する色々な思いをぶちまけたという処なのだろうけど、もう一つ別の見方もある。

最初に紹介したブログの主は、私が引用した純ちゃんの会見の後、

 首相が15日の参拝を断行することで、次の安倍氏は楽になるでしょうね。安倍氏が首相就任後、例大祭で靖国に参拝しようとも、中国にとっても「小泉よりましだ」というエクスキューズができるわけだし。あえて言えば、首相はある意味、靖国問題を半分ぐらい解決してみせたことにならないでしょうか。

と続けている。
まさしくその通りだと思う。

この総裁選でも、靖国問題を争点にすべきか/否か、靖国問題を政治問題にすべきか/否かが喧しいけど、純ちゃんがここで8月15日に靖国神社に参拝して、その後、首相の靖国参拝を是とする人が首相になれば、中国に対しては「靖国問題」は外交カードにはならない。
「靖国問題」に中国が何を言っても、日本の首相はその信念に従って行動するだけだから。
同様に、他の「歴史問題」にも、その解決方法の道を記したと言えるよね。







って、日本には、「靖国」を政治問題して中国に朝貢したいボケた(何処の国の政治家なのか判らない)政治家もいるのよね。。。
地理的に中国に近いとは言え、九州、福岡県の有権者は、そろそろ“日本国民”としての資格を問われかねないよ。。。

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