- 2006年1月 6日
- 01.時事寸評
昨年末に、この連休は“何があっても”出社しなくていいと上司君から約束を取り付けたのに、結局明日の土曜日は出勤。
だったら、昨日今日は彼氏について温泉に行くんだった。。。(>_<)
今朝ニュースを見ていたら、新潟の中越地方での積雪が4mだとか。
去年、私が越後湯沢(舞子)にスキーに行った時は3mだったから、それより多い。
雪に慣れた地元の人も、今年は雪が早くて大変だと言っていた。
本当に、この先3ヶ月の事を考えると、こんな早い時期から雪が多いと先が思いやられるよ。。。
っていうか、彼氏が明日無事に帰ってこられるのかが喫緊の心配なのよね。。。(^^ゞ
昨日、日経新聞の社説を読んでいてなんとなく違和感を感じていた。
でも、昨日はその違和感が何なのか解らなかった。
社説 人口減に克つ(4)アジアと共存共栄の道を築こう(1/5)労働人口が減少し、高齢化が進む日本は、自律的に成長する経済を1国だけの力で築くことがますます難しくなる。視野を広く持って日本経済のあるべき姿を考え、日本という国が縮まずにアジアの一員として共に栄える道を探さねばならない。
日本が得意とする分野は「モノ作り」である。その優位性を保つには、製品の機能、品質、生産性を高める製造手法や高度技術の開発などで、これからも世界の先頭を走り続けなければならない。
1国では生き残れない
ただ、あらゆる業種を抱え込み、競争力が衰えた産業にまで雇用を依存すれば、人口減とともに国の経済は縮んでしまう。アジアとの役割分担を考えて「賢い分業」を進めるほかに日本が生き残る道はない。
冒頭の1節、2節を読むと、日本は技術立国せよと言っている。
その事に間違いも違和感もないのだけど、ただ、全文を読んむと、「日本は技術が優れているのだから“少子化後”もこの路線で」と言っている。
というか、この社説、少子化を前提とした日本の将来像について書かれているシリーズなのよね。
でもね。。。
(ある)技術が他国より優れていたと言えるのはこれまでであって、これからの日本がこの路線を踏襲していけると思っている処に違和感を感じるのだろうな。
日本で“最先端”と言われる技術の多くが、家内制手工業に頼っている。
そしてそういった技術の多くが次世代に継承されていない事は既に知られている。
“家内制手工業”と括ってしまうのは乱暴だけど、東京大田区の工場で作られる製品では世界的に高品質を認められているものが多くある。
これら工場の職人さんは平均年齢が70歳近かったと思う。
これら工場だけでなく、今後10年の間に“職人”と言われるような高度な手仕事をする職業人がかなり減る。
一方、若年層からの人的供給なない。
最近の若年層は、そんな高度な技術を身に付けなければならないような仕事を嫌う傾向がある。
高度技術なんて一朝一夕には身に付かないのだけど、最近は“直ぐに”結果を出すことが求められるから、時代に敏感な若者には難しい仕事なのだろうとも思う。
さらに、適当な年齢になっても仕事に就かない人もいるものね。。。
この社説は、そんな現状を見て「日本は高度技術で技術立国すべし」と言っているのかなぁ。。。?
それに、この社説の底辺にある、“高度技術は日本が請け負うが、人的資源を大量投入しなければならない労働集約型の仕事はアジア諸国に任せろ”という論調に、なんとなく差別というか、日本人である自分を高い処に置いた話の進め方、意識を感じるのよね。
かなり穿った見方なのだろうけどね。。。(^_^;
ただね。。。
日本の将来を担う子供の学力は低下している。
大学生レベルの学力では、同じアジア諸国である中国や韓国、インドに既に負けているんじゃないだろうか?
日本だって親の教育熱では負けないけど、中国や韓国の場合は親の教育熱と言うより本人の学習熱がすざましい。
日本は、本人は勉強にも仕事にも“熱”が無い若者が多いものね。。。
“熱”を持つのが格好悪いという風潮さえ、若者にはあったりするものねぇ。。。
こんな現状で、将来にわたって日本がアジアで技術優位で居られるのだろうか?
その辺の考察が書かれていないから、違和感を感じるのだろうな。。。と、今日思った。
あとね。
アメリカの“先端技術”が軍需の要請であるように、日本の“先端技術”って車産業の要請なのよね。
この日本の将来像に関するシリーズ社説以外の記事で、日経は日本の技術革新が車需要だけに応える“弱さ”を唱えている。
でもねぇ。。。
“景気”が車産業という一産業に頼っているのならいざ知らず、技術革新や品質要請が現時点で車産業に頼っていたとしても問題ないと思うのだけどな。
現に“車”の要請で技術が進み、それが車以外の全く関係の無い世界に広がっているのだから。
今は、最も高度な最先端技術を必要とし、高度な品質を必要とする車産業の要請に応える事で他産業への展開が可能なのだから。
仮に車産業が衰退したとしても、それらの技術は新しい場で新しい使い方をされたのを見て発展すると思うよ。
ものづくりを主とする日本の民業は、かなり強かよ。
- Newer: 久しぶりに涼しい。。。(^_^;
- Older: 雪の中に逝った人。。。安らかに。。。
Comments:4
- 彩庵 2006年1月 7日 16:15
日本としては基礎技術研究においてリードしているのですから、そちらに資産を投入しては?と考えています。
労働賃金の低い地域に加工、組み立てを願うのは仕方がないとしても、それを単純にアジア各国にまかせるのは、おっしゃるとおり変な言い分に感じられます。家内制手工業の分野ですが、数は少ないのですが継承している人々もいるため、彼らには惜しみない手当てが必要でしょう。
機械では判別できないゆがみが、手でわかるってんですから人間というのは素晴らしいと感じてしまいます。それから国内の生産についてですが、シャープやソニーのように「日本国内での生産地」がブランドになるのですから、そういう付加価値をもうけるのも必要なことと感じます。
Made in Japanだけではなく「kameyama」とかね^^;- かしこ 2006年1月 9日 07:15
そういう下町の技術者だってどこかで差別してるんじゃないかな・・と思うことあり。。
日本人という民族って廃れていくですよね・・3百年後は6人とか何とか言ってませんでした?それは計算上だけど・・。今年もよろしくお願いします。.:♪*:・'(*⌒―⌒*)))
良い年になりますように・・なるでしょうか?- BlogPetのQooQoo 2006年1月 9日 09:36
ネットで上司と連休とか行くんだった
温泉と、広い上司などしなくて
QooQooは、ネットで温泉と、大きい上司とかを出勤しなかったよ。
- COO 2006年1月10日 00:49
>彩庵さん
基礎技術研究って遅れていると思っていたのですが、進んでいるのですね> 機械では判別できないゆがみが、手でわかるってんですから人間というのは素晴らしいと感じてしまいます。
ですね。
組み立てだって、今じゃ多くのものが機械で組み立てできます。
本当に人の手を介さなければならないものに注力すれば
また違った産業構造ができると思います。。。
>かしこさん
熟練を要する仕事なのに、賃金が少ないというのは
最近の若者のセンスには全く引っかからないのでしょうね。差別という意味でないですが
長い訓練が必要な事は、仕事に限らず敬遠される傾向にあります。
大人がそういう教育をした結果なのでしょうけど。。。
改めて、今年もよろしくお願いしますm(__)m
良い年にしたいですね(^^)>QooQoo
大きい上司って誰?(ばく
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