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雪かきボランティア

医療チームと燃料をヘリ輸送=国道復旧見通し立たず-長野・新潟県境の集落孤立

 大雪のため、新潟県津南町と長野県栄村を結ぶ国道405号が通行止めになり、孤立している秋山郷の集落を救援するため、陸上自衛隊高田駐屯地の隊員らが 10日、重機やショベルなどで新潟側から除雪作業を始めた。まだ復旧の見通しは立っておらず、両県は医師や看護師ら医療チームをヘリコプターで派遣したほか、長野県は除雪作業に使う車の燃料として軽油1000リットルを空輸した。
 11日には長野県の要請で陸自松本駐屯地の隊員40人が空路、栄村に入り、高齢者宅の除雪や国道405号脇の斜面の雪庇(せっぴ)を落とす作業を行う。 
(時事通信) - 1月10日21時1分更新


昭和55年の大雪の時も、JRがストップして福井、石川、富山にヘリで生活物資を運搬したことがあった。
あの時は、新潟だけは(昭和)38(年)とその後の豪雪を教訓とした雪対策で物資輸送が確保されていたのよね。。。

そういえば。。。
今は未だ問題にはなっていないみたいだけど、あの時はし尿の汲み取りが出来なくて、個人住宅ではなるべく“用”を足さないようにしていた。
知人などは、“用”はなるべく学校やデパートなど、し尿処理を優先される(準)公共施設で済ますようにと家族に言っていたと言う。
未だ雪が降り始めて2週間ぐらいだけど、雪がこの後2週間も続いたら問題になるのだろうな。


此処のところの大雪で、「(ニート君は)豪雪地域に雪かきボランティアを」というblog記事を多く見る。
私が良く読みに行くところでも1つや2つでなく、何件も書かれている。

でもね。。。
私は、基本的に反対。

理由の一つは、雪道で滑らない処理を施されているスノトレを履いてさえ滑って転ぶ程に“雪”に慣れていない人が行っても足手まといなだけだから。
雪かきだって決して安全なわけではない。
雪に慣れない人が行けば、死に至る事故だって簡単に起きる。
1日に30cmほどの積雪ならばそうでもないだろうけど、今年の新潟のように1晩に1mも積もるような大雪であれば、その危険はいかばかりか。
ここ数10年、そう大雪がなかったから知らないのだろうけど、雪を甘く見てはいけない。
雪かきは必要な事なのだから、ボランティアで雪かきに行くことを全面的に否定するつもりはないけれど、少なくとも雪の中での自分自身の安全管理を出来ない人は行くべきではないと思っている。
そういう意味で、安易に「お暇な人は、新潟や秋田へ行って雪かきを」と言うようなボランティア募集には反対する。

雪国で育った私は子供の頃から冬の屋根に雪が積もっていたり軒先からツララが下がっている時に軒先を歩いてはいけないと言われてきたが、スキーに来ている(都会の?)若者は平気で軒先を歩く。
屋根から落ちる雪や氷(ツララ)の危険性なんて全く無視。
君たち死にたいの?とも思ってしまうが、きっと彼らはそこが危険だと言う事を“知らない”のだろうね。
そんな風に“雪”に対して知識も怖れもないような人が、にわかボランティアで雪国に行ったとしたら重大事故が起きるのは想像に難くない。

私が知る限り、雪害地区の今年の雪かきボランティア募集の動きは遅い。
その多くは“地元”の人しか募集していないし、他の地域に住んでいる人を募る広告も「ボランティア募集を再開することにしました」となんとなく後ろ向きなのも、そんな処に理由があるのじゃないだろうか。


更に、北海道と違って、新潟の雪は湿って重い。
全国を転勤する自衛官でも、北陸というか本州の日本海側の豪雪地帯に転勤して、雪かきで腰を傷める隊員が多いらしい。
日ごろ身体の訓練しているはずの自衛官でもそうなのだから、訓練もしておらず、もしかしたら日ごろ運動不足かもしれない人はもたないのでは?
今はボランティア活動中の事故に備えてボランティア保険があるけど、雪かきボランティアを無制限に募集始めたら、そこで起きる災害に対する補償は一人300円程度のボランティア保険じゃ賄いきれないんじゃないの?

雪は果てしなく降り続けるからニート君の忍耐力を養うにはいいかもしれないけど、かなり高い確率の命の危険を代償にしてまでボランティアを募ったり応えたりする必要はないと思うなぁ。
ニート君にとっては戦場に行くに近いほどの危険率かもしれないよ。
無駄に命や健康を捨てる必要はないと思う。

それに、仮に事故で怪我したり、地元住民が期待するように働けなかったら、備蓄に頼っている地元住民の食料を食い荒らすという“害”しか地元に与えない事になる。
だから食料なども自給できる自衛隊などが“災害派遣”として行くのがベターだと思うのよね。
っていうか、政府が“事業”として雪害対策をすればいいと思うのよね。
冬の都内の公共工事をストップして、その資金使って、人的資源は北国から出稼ぎに来ている人を対象に募って、雪かきや雪の捨て場確保の工事(?)をすればいい。
冬の都内の公共工事に携わっている人って冬に産業が少ない雪国の人が多いから、そういう雪に慣れている人を対象に、賃金を払って雪かき事業をすればいいと思う。
勿論、食料運搬手段もそれなりに確保してね。
そうすれば、そういう人が使うお金で地元も潤うし、新潟の、特に中越地震の被災地域あたりの復興にも寄与すると思うのだけどな。。。


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