- 2009年5月23日
- 06.日常雑記
尼門跡展に行きたいと思いながら、中々腰が上がらず。。。
重すぎるのね(^_^;
「日本人のＤＮＡに美意識」 尼門跡展にシャネル日本法人社長 5月23日7時58分配信 産経新聞フランスの高級ブランド、シャネル日本法人社長のリシャール・コラス氏（５５）が２２日、東京藝術大学大学美術館（東京都台東区）で開催中の「尼門跡（あまもんぜき）寺院の世界」展を鑑賞した。コラス氏は在日生活が３０年を超える日本通。皇族、公家など高貴な女性の入寺で営まれてきた品格ある文化に触れ、「新たな発見」と感嘆した。
「展示品は作った人の魂が入っているものばかり。歴史、伝統、芸術、職人技…。本物のラグジュアリー（高級品）だ」。優雅な展示品を前にコラス氏はこう語り、ため息をついた。尼門跡寺院とは皇族や公家の女性が代々門跡（住職）を務めた寺院で、京都と奈良に１３カ所残っている。非公開の寺院が多く、１３寺院すべてから一堂に出展されるのは今回が初めてだ。
寺院の多くは御所の近くや山麓（さんろく）など自然の美しさの中にたたずんでおり、会場には写真も展示されている。
５年前、鎌倉に日本家屋を建て、週末を和装で過ごすというコラス氏は「尼門跡はすばらしい自然の中で過ごしていた。だから、美意識が高いのでしょうね」と感想を語った。
百人一首のカルタや双六、香木を聞き分けて競う遊びに使われる道具…。それらには花鳥風月が描かれていたり、細やかな蒔絵（まきえ）紋様が施され、愛らしさが漂う。
「小さな時に出家して、厳しく育てられたのでしょう。肖像画の尼門跡はきりっとした顔をしている。その一方で、小さくてかわいいものを愛でるパラドックスが興味深い」とコラス氏。「日本の文化は奥深く、今回も新たな発見があった。日本人はＤＮＡに美意識が刷り込まれている。それに気づくべきです」と指摘した。
最終更新:5月23日9時21分
別にシャネルの日本法人社長に“気づくべき”と言われなくても、多くの日本人は「日本の文化は奥深く、日本人のDNAに美意識が刷り込まれている。」事を知っている。
料理の世界で、「フランス料理はプラスの料理、日本料理はマイナスの料理」と言われるように、プラスする事で“美”を追求するフランス文化に対して、日本の文化は“そぎ落として”美を追求する。
“華やかさ”や“美しさ”を加えれば （ますます）“美しくなる”事は当然知っていてそれを“華美”とも表現するが、茶文化に代表される“（貧乏臭くならない）ギリギリまで削ぎ落とす美”を“贅沢”とする日本文化は、フランス文化の対極にあるのかもしれない。
だけど、日本語の“色”の表現の多様性からも判るように、日本文化は“色”に関する感性が高い。
そんな日本の美意識では、色華やかな“華美”に走ると“色”が映えなくなる事を知っていて、“色”が最大限に映える配慮がなされているのだろうね。
一方で、“華美”になるときは、フランスを初めとする西洋文化のどれより華美にもなれる。
だって西洋の美的文化では、金と朱と黒と緑と蒼がこんなにも調和するかしらん？
これは、日本の太陽の明るさと四季の色合いに育まれたものだろうと思う。
私の少ない海外旅行経験でも、日本文化に大きな影響を与えた中国文化や人類の祖であるアフリカ文化に顕著に見られる黄･緑･赤とは違う、またキリスト教に代表される青･赤（･白）とも違う日本独特の色彩は、日本の気候環境の良さが育んだのだと思えるもの。
日本の“美意識”は、過去に何度も行われたパリで行われた万国博覧会でも評価されている。
安藤広重や葛飾北斎の浮世絵がゴッホやビクトル･ユーゴを初めとする文化人に大きな影響を与えた事を、フランス人だけでなく日本人も良く知っている。
ただ、シャイな日本人が上手く表現できないだけよ。
そのシャイさも日本人の“美意識”の1つだったりするのよね。
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