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ちょっとズレていない?

昨日というか、日付は今日になっていたけど。。。帰宅してテレビを点けたら「ガラスの仮面」をやっていた。
懐かしいなぁ。。。なんて思いながら暫く見ていたのだけど、24時間ニュースに替えて最初に見たニュースが昨日のエントリーにも書いた、この裁判の口頭弁論の延期だった。
被害者遺族である本村さんの悔しさが感じられる記者会見だった。
で、酔いの勢いのまま書いたけど、読み返すとなんとなく言葉足らず。。。(^^;

で、改めて。。。


口頭弁論欠席、2弁護士の処分要求…被害者遺族

山口県光市で1999年、本村洋さん(29)の妻子が殺害された事件で、殺人罪に問われ、1、2審で無期懲役判決を受けた元会社員(25)(犯行時18歳)の弁護人2人が、最高裁で予定されていた口頭弁論を欠席した問題で、本村さんは15日、2人が所属する各弁護士会に処分を求める文書を送った。

 「弁護士会が、裁判遅延行為と判断した場合は、懲戒手続きに入ってもらいたい」としている。

 弁論を欠席したのは、安田好弘(第2東京弁護士会)、足立修一(広島弁護士会)両弁護士。2人は14日に予定されていた弁論を、日本弁護士連合会が開催する裁判員制度の模擬裁判のリハーサルに参加することを理由に、欠席した。
(読売新聞) - 3月15日23時57分更新


引用記事では「弁護士会が裁判遅延行為と判断した場合は」とあるけど、本心は「無条件で懲戒」してもらいたいのだと思う。
この人は若いのに、感心する程に我慢強い。
私は、個人的に、この被害者が私が以前所属した関連会社の社員だったり、犯罪が社宅で行われたことで“わが身”と感じている元同僚がいたりして、この事件は全くの他人事ではない。
だからという訳ではなくて、自分の欲望の為だけに2人の命を奪ったこの被告人を許す事はできない。
私がこの被告人を許す事は出来ないと思う以上に被害者である本村さんは許せないだろう。

でね、坊主憎けりゃではないけれど、まっとうに裁判をする事すらしない弁護士はもっと憎いと思うよ。
ここまで冷静に対応できるなんて、立派過ぎる。。。

この人の姿を見ると被告人弁護士の不誠実さが際立つ。
この裁判を「裁判員制度」の下に行ったら、弁護士の心証だけで「有罪・死刑」だよ。
今回の弁護士が寄りによって、「裁判員制度」の普及のための“リハーサル”を欠席の理由にしたのはどういう意味があったのだろう?
好意的に捉えれば、「弁護士は仕事都合で裁判を欠席できるけど、君たち一般裁判員は欠席できないのは理不尽だよね?」という問題提起。
悪意に捉えれば、「弁護士だけが自己都合で裁判日程を左右できる」という奢り。
どちらにしても、「裁判員制度」にはよい影響を与えないと思うよ。

今朝のワイドショーで、この裁判官が5月で定年退職だと言っていた。
もしかして、この弁護士って、この裁判官が退官するのを待って、改めて裁判を始めたいと思っているの?
だとしたら。。。
。。。
。。。
。。。
この弁護士は、日本の弁護士として日本の国益にそぐわない。
即刻、弁護士という資格仕事から退いて頂きたい。
って、上の「。。。」には言いたい事がイッパイ。
でも、書き出すと感情的になり過ぎるから今は書かないほうがいいかな(^^ゞ
ただ思う事は、最高裁判事に国民審査があるように、最高裁で弁護する弁護士にも資格審査てきな国民審査があってもいいのかもしれないという事。


それにしても、今回の事件は、日本の司法制度への不信感を強める結果になりこそすれ、信頼を得る結果にはなりえない。
まぁ、不信感と言えば、そもそも最高裁の口頭弁論が始まるまでに、二審の結審から6年も必要だったのか?
その辺りの検証も要るのでは?
審理に時間がかかりすぎる事も、今回の審理引き伸ばしと同罪だと思うよ。
そういう意味では、量刑感覚も含めて、法曹関係者と一般市民のセンス(感覚)は大きくかけ離れていると思うな。


少年事件、国民の目厳しく=職業裁判官との差、鮮明-量刑意識調査・最高裁

 2009年に導入される裁判員制度に備え、最高裁が専門家に委託して実施した刑事裁判の量刑(刑の重さ)に関する意識調査の結果が15日、まとまった。調査結果は、裁判官に比べ少年事件に厳しい国民の目や、国民の間の量刑感覚のばらつきを浮き彫りにした。
 調査は全国8都市の一般国民1000人と各地の地、高裁で刑事裁判を担当する裁判官766人を対象に実施。被告の年齢や前科の有無、動機や被害感情などの量刑を決める要素を示し、罪の軽重にどう影響するかなどを聞き、裁判官と国民の違いを調べた。
 その結果、「被告の年齢が10歳代」を理由に刑を重くすると答えた裁判官が1人もいなかったのに対し、「重くする」「やや重くする」と答えた国民は計約 25%に達し、違いが際立った。「飲酒による判断力低下」も、刑を重くする方向で考える国民が約37%いたのに対し、裁判官は約3.7%と差が開いた。 
(時事通信) - 3月15日19時0分更新

多分、この一般人の感覚って、最近の少年犯罪が、意識して“法の目を掻い潜っている”犯罪だと感じているからだと思う。
法曹関係者は、“子供には責任能力が不足している”というところからスタートしてモノを考えていると思うのだけど、実際に少年を身近に見る一般人は“罪を犯そうという子供は大人顔負けに法律を悪用しているケースが多々ある”のを実感しての感覚なのだろうね。
もちろん、「犯罪者が身近にいる」という事が少ない一般人の感覚では、「犯罪者を日常的に(近くに)みている」法曹関係者と比べると多少の偏りはあるのだろう。
って、どちらが偏り?という所から考え直さないといけないかも(^_^;

でも、この1点を見ても法曹関係者は“世間感覚からズレ”ている事を感じた方がイイのかもしれないよね。。。
いや必ずしも少年犯罪を厳罰に処すべしと言うつもりはないけど、再犯率の高さを考えると裁判所や弁護士のいう“反省”や“更生”って実効性があるの?と思ってしまうのよ。

それはそうと、

「受刑者にパン認めて」 食習慣尊重を、弁護士会

大阪弁護士会は15日、受刑していた日本人男性(40)が米を食べられないのに、外国人は選択できるパン食を認めなかったのは人権侵害だとして、大阪刑務所に対し、国籍にかかわらず食習慣を個別に考慮して主食を提供するよう求める要望書を郵送した。
 要望書によると、男性は幼少期からパン食を続けており、米を食べると吐き気がする状態だった。2002年4月の入所時の体重は68キロだったが、7カ月後には50キロに減少。腎臓病になり約1年間、パン食が認められたが、回復後は米食に戻され、出所約5カ月前の04年8月の体重は48キロだった。
 受刑者の主食は規定で米とされているが、外国人の場合、食習慣の著しい違いがあればパンを認めている。男性は02年11月に変更を申し出たが拒まれ、04年3月、人権救済を申し立てた。
(共同通信) - 3月15日19時58分更新

弁護士会って、こんな事をしている場合?

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