- 2006年2月25日
- 03.旅行記
厳島神社の回廊は一方通行で、出てしまったらは入れない。
って鍵がかかるとか締め出される訳じゃないのだけどね(笑)
で、“順路”をそのまま歩くと大願寺にでる。
東西の松原の灯篭がそれぞれ108個、回廊も108間、回廊に架かっている明燈も108個って、本来はここはお寺だったからなのね。
その“お寺”部分の中心がこの大願時。
宮島は日本三景のひとつといわれるけど、この大願寺の弁財天（厳島大明神）は江ノ島、竹生島と並んで日本三辯天と言う。
そういえば平清盛だって厳島神社に納経したものね。
お経を収めるという事は、当時はここが“神社”というより“お寺”的な意味合いが強かったのかな。
（って、当時はお寺もお宮も区別はなかったはずなんだけどね）
宮島の華やかさに比べてここは地味。
伽藍も山門と本堂しかない。
仏様も弘法大師が作ったといわれる秘仏の弁財天以外は、外から拝見することができる。
（弁財天は、毎年6月17日の法要の時にご開帳されるらしい）
拝観料も取っていない。
本堂には勝海舟と桂小五郎が会談した部屋があり、本堂前には伊藤博文手植えの九本松がある。
この九本松は、根元が1つで幹が分かれているもの。
宝物館があったので平家写経があるかと期待して覗いてみると、こちらはレプリカだった(笑)
本物は何処にあるのかな。
大願時の宝物館の脇の小道を抜けると、真言宗御室派（総本山仁和寺）の大本山の大聖院がある。
弘法大師が開いたというこのお寺は、開山（806年）から今年が丁度1200年になる。
仁王門を抜けると山門に向かう長い階段があって、その階段の両脇には沢山の羅漢さん。
案内には千躰地蔵を目指すとあるけど。。。？
どう見てもお地蔵さんじゃない置物も。。。(笑)
伽藍は、八角堂と摩尼殿、観音堂があって、八角堂の中や周りの池には七福神がいらっしゃる。
この七福神も表情が豊かでカワイイ(笑)
でも、なんていっていても境内には読経が聞こえ、なんだか“生きている”感じがする。
ちゃんとお坊さんが修行をしているのが感じられるという意味ね。
他に沢山の仏様が居られる洞穴（遍照窟）があって、何でも、四国八十八ケ所霊場の本尊が安置され本尊前に各霊場の砂が埋めてあるので、願い事を念じながらこの仏様を1体づつお参りする四国八十八ケ所参りしたのと同じ事になるのだとか。
ちょっとだけ覗いてみたけど、私のような半端モノが入るのは気が引けるほど、“信仰”を感じてしまった。
私はその出口付近にあった干支ごとのお地蔵さんをお参りするくらいがせいぜいかなぁ。。。(^^ゞ
と、ここで会社から電話がかかってきた。
外部の取引先とのシステムの接続仕様について聞かれたのだけど、そんなの覚えてないよ。。。マニュアル見ながらじゃないと答えられない。
って言うか、マニュアルもシステムの仕様書も会社にあるのだから、それを見ておくれ～
こんなところまで仕事が追いかけてくるなんて、日ごろの行いが悪い？(^_^;
ここって、厳島神社よりかなり高いところにある。
というかそれほど高くはない山（弥山）の中腹やや下にある。
お山自体が厳島神社のご神体らしいが、このお山は真言宗の修行場でもある。
上まで上がると弘法大師の縁の場所もいろいろあるらしいけど、その登山道は大きな石で塞がれていて通行止めになっている。
去年の土石流で塞がれて未だ復旧できていないらしい。
仕方ないので引き返してきて、受付で御朱印を頂こうと思って社務所に行くと、係りの人が「参拝の記念に」といって飴をくれた。
宮島ではこうやってどこでも「参拝祈念」を配っているのかしら？
御朱印を頂いたら、別の“参拝祈念”も頂いた。
って、こっちは、その登山道の修復や、千躰地蔵設置のための寄付の案内だった。
ちょっとぬか喜び(苦笑)
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