- 2006年2月26日
- 03.旅行記
今日の最初の目的地は平和記念公園。
いつの間にか雨は上がっている。
実は、来る前から雨予報だったのだけど、今回の旅行も傘を持っていない。
傘を買わなきゃいけないかなぁ。。。なんて思っていたのだけど、止んでよかった。
ホテルからタクシーで平和記念公園に向かう途中、運転手さんは「広島(市内)には見るところがない」と言う。
(そうねぇ。。。古い神社仏閣は確かにないよね。。。)
「呉の大和ミュージアムに行けばいいのに」と。
でもねぇ。。。広島(市内)なら先ず平和記念公園でしょう。
日本人なら、いや人間なら1度はいかないとねぇ。。。
と思ったけど、行ってちょっと後悔(^_^;)
なんだか夢に見そう。。。
タクシーは平和記念資料館の前に着いた。
ここって、原爆の資料が展示してある施設。
初め(東館)はわりとおとなし目な展示だった。
広島市の略歴や原爆が投下された前後の広島市の模型、何故広島に原爆が落とされたかの解説などがパネルで展示。
西館に移ると、被爆者の遺品や被爆した建物の壁や建造物などが展示されている。
その遺品の解説がとても悲惨。
普通に平和な生活をしてる私たちには想像できないような事が書いてあるのだけど、その中で1つだけ、思い出しただけでも胃から内容物が出てきそうな話があった。
いや、普通の人の感覚なら「考えただけでも涙が停まらない」というような状況なのだけど、私は身体が受け付けないようだ。。。
生きるための極限の状態だったのだろう。。。詳しくは書かかないけどそんな状況に置かれたら私も同じ事をするかもしれない。
思い出したくないけど、これからも何かにつけて思い出すのだろうな。。。
でも、核兵器を持っている国の人たちは、全員がこれを見て、知って欲しいと思うよ。
戦争って人と人との殺し合いで、究極は“最後の1人”が残った方が勝ちだとは知っているけど、核兵器を使う事の怖さと人間に与える被害の悲惨さを知って欲しいと思う。
心から。
平和記念資料館をでると、原爆慰霊碑の向こう側に原爆ドームが見える。
って、2枚目の写真を見るとわかるように、かなり離れてはいるのだけどね。
で原爆慰霊碑の向こう側には原爆の子の像。
原爆の子の像の足元にあるブースには千羽鶴が納められている。
去年だったか、ここの千羽鶴が燃やされた事があったからなのか、監視カメラが据え付けられていた。
そして原爆ドーム。
焼けたレンガとむき出しの鉄骨が痛々しい。
廃墟には違いないのだけど、このドームを残したいと思う人の気持ちがそうさせるのか、神々しささえ感じる。
丁度、風化による損傷具合を調べるための足場が組まれていた。
なんでも毎年この時期に老朽化の定期調査をするらしい。
平和記念資料館にあった模型でも見たのだけど、原爆によってこの辺りはすっかり焼けてしまった。
模型で見る限り、被爆後の中島は建物は一切なく、木が数本残っているだけだった。
そして原爆ドームはこの中島よりも爆心地に近かった。
それまでの日本の民家が燃えやすいものだったとは言え、当時最先端の技術を使った堅牢な建造物だったからこそこの建物はこの程度でも残る事が出来たのね。
しかし、雨ざらしだもの。。。建物が風化してしまうよ。。。建物の風化を止める方法ってないのかしら?
このドーム全体を他のドームで包むなんて出来ないのかしらねぇ。。。
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Comments:2
- まる 2006年3月 1日 08:35
中尊寺金色堂みたいな発想ですね?
確かに、風化が進んでいると言う話を聞くので何かで覆う事は出来そう。- COO 2006年3月 2日 02:14
>まるさん
そうそう。
使っている建造物に比べると、使っていない建造物って風化による損傷が早いですから、
せめて、雨ざらしにならないだけでも、違うんじゃないかと。。。
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