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人は夢を見たかった

統一地方選挙の前半戦の開票速報が出て、当選確実が出だした。
一言で言うなら、「現職強し」なんだろうね。

でも、東京都知事選に限って言うならば、“現職”云々より“順当”だと感じる。
私は勿論都知事選には選挙権はないけど、日本の首都である東京の都知事って、ある部分で首相に近いものがあると思っているから、都知事選には興味がある。
そして、“都知事がある意味日本の首相に近い”という意味では、都知事選の結果は“強い”リーダーシップと実績への評価だったんじゃないかなと思う。

って言うか、他の候補者のインパクトが弱かったしね(苦笑)
他の候補者もそれぞれに知名度はあるけど、(失礼だけど)政治家としては“キワモノ”に近い印象を受ける人も居た。
彼らは現都知事の政策にピンポイントで反対するだけで、大きな政策的なビジョンは示しておらず“政策”面でのインパクトが弱かったと思う。
浅野前宮城県知事は政治家としての知名度は高く、政策もそれなりに訴えたようだけど、こちらも政策面でのインパクトは現都知事に比べると弱かったように思う。
でも何よりも、彼の場合は、宮城県知事時代の“功績”にも賛否両論ある上、インパクトや知名度以前に、「立候補しない」と言い続けていたのにある瞬間に手のひらを返したように立候補を宣言した辺りに、有権者が“信用できない人”というイメージを持ったんじゃないかぁ。


なんて、色々なことを言ってみても、私は、石原都知事の当選の大きな要因は“夢”を語ったという事に尽きるような気がする。
最近の邦画に限らず昭和30年代を懐かしむ人が多いのは、昭和30年代って人が“夢”を持っていた時代だからだと思うのよね。
“夢”を語って、“夢”を見た時代を懐かしんでいる。
そんな人たちの中には、(もう一度)“夢を見たい”と思っている人も少なくはないと思うのよね。

オリンピックだけが“夢”だとは思わないけど、他の候補者にはない“夢を見よう”という石原現都知事の訴えが有権者の心に響いたんじゃないかなぁ。。。







それにしても、都知事選で民主党が本気で勝ちたかったら、菅直人代表代行が出馬するよね。
“代表代行”と言う立場の人が立候補すらしなかったという事が、この都知事選に対する民主党の“意思”だと思うわ。
仮に、民主党が候補者を立てられなかったのが推薦された“菅直人”という人の我がままだとしても、この人は党の利益を代表する立場の人だから、それが“党の意思”だと言って差し支えないよね。

Comments:2

まる 2007年4月10日 00:05

東京都知事選に投票できる身分じゃありませんがっ!
正直に言って、最近の石原さんは好きじゃない。
あの尊大な態度と言い2期の公私混同とその説明と言い、感覚的なところでは好きではない。
でも、なんと言っても有限実行の実績がある。これは強いね。
それに、いくら、浅野氏が「情報公開」と叫んだところで、情報公開では飯は食えないし、一般人には面白くはない事。
だったら、大風呂敷広げて、楽しい事やろうよ!と言う人に共感するのが人間でしょうよ。
実際、オリンピックが来ると思って無くても、みみっちぃ事を言う人間よりも、夢があるほうがいいでしょうね。
なによりも、致命的なのは
>「立候補しない」と言い続けていたのにある瞬間に手のひらを返したように立候補を宣言した辺りに、
これでしょうよ。
これは非常に違和感を感じました。
卑しくも東京都知事でしょ?
そんな心構えでやる気あるのかな?
負けるかもしれなくても絶対都知事をやりたい奴が立候補して欲しいと感じた。当選する可能性があるのか測って、いけそうな気配があるから立候補した、、、浅野氏の行動にはそんな狡賢いさを感じて、都知事になって何をしたいという熱意より、それが気になった(笑)
そう言うのは、感じる人いるだろうなぁ。

COO 2007年4月10日 00:48

>まるさん
 慎太郎クンの尊大な態度は今に始まった事ではないから、
 この後何があっても直る事はないと思いますが、
 > なんと言っても有限実行の実績がある。
 と評価し、それを“強さ”と感じる人は多いですよね。

 実際、オリンピックを東京に呼べる可能性は少ないにしても、
 “オリンピックを東京に呼ぶ”という“高揚感”と、
 “オリンピックを口実”に、それまで“地方にばかり流れていたおカネを東京の振興の為に呼べる”
 と感じた人も多いと思います。
 慎太郎クンの言う“オリンピック誘致”には、社会インフラの公的支援が地方優先で
 その税負担の大きな部分を占める東京が2の次、3の次にされている事に対する“不満”も
 表れたのではないかと私は思っています。

 テレビを初めとするマスコミは、
 その視聴者が“都会生活者の中の社会的強者”が中心であるにも関わらず、
 地方も含めた“社会的弱者”を取り込むための偏った報道をしますが、
 ある意味“情報強者”の多い東京では、
 マスコミのそういった情報操作が功を奏さなかったのでしょうね。

 浅野前宮城県知事に関しては、彼の立候補(の唐突さ)に“違和感”を感じる人が多かったという事なんだろうと思います。
 更に、その政策(≒マニフェスト)が「“反対”の為の反対」と見える部分が多かったのが、彼の敗因でしょうね。
 そ言う意味では、“勝ち馬に乗ろうとするズル賢さ”を有権者が見極めた結果だろうと思いますし、
 民主党を初めとする彼の周りの人たちの“計算高さ”を評価した結果だと思います。
 個人的には“計算高さ”も政治家には必要な要素だとは思いますが、それが“ミエミエ”ではねぇ。。。(^_^;

 改革を指向する団塊世代でさえ、社会党や(民主党の唱える)擬似社会主義を“理想”だとは思えなくなった現在、
 東京が日本の首都であって、その首長は日本の政治をも左右するという前提に立てば、
 “反対の為の反対”と言う“自分の無い”政策では、革新や改革を望む団塊世代にすら“選択肢”には登らないのかと。。。

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