Home > 03.旅行記 > 桜を求めて、春浅い淡海路へ(その11)

桜を求めて、春浅い淡海路へ(その11)

この後は多賀大社に行こうと思う。
「お伊勢参らばお多賀へ参れ お伊勢お多賀の子でござる」のお多賀さんがこの多賀大社で、多賀大社は「伊邪那岐大神は淡海の多賀に坐すなり」と古事記に載る程古い神社。
こんなに近くに来ているのだから是非お参りしないとね(^^)
と、思ったのだけど、これが。。。(^_^;

彦根城から歩いて彦根駅に着いたのが11時半少し前。
近江鉄道の次の電車が来るのは約30分後。
失敗したなぁ。。。時間を見てもう少し早く来ればよかった。
30分じゃお昼を摂る時間には足りないし、何もせずに待つにはねぇ。。。
と言っても仕方ないので、駅のホームで電車を待ったけど、暖かくて転寝しそうだ(笑)
このとき多賀大社と彦根の往復運賃より1日乗車券の方が安かったから1日乗車券を買ったのだけど、今日は多賀大社の「桜狂言会&古例大祭 記念乗車券」が同じ値段で販売されていたらしい。
駅員さん教えてくれればいいのに。。。


近江鉄道で彦根から3駅目の多賀大社の駅を降りると、目の前に大きな鳥居。
「絵馬通り」と案内のある道を辿って多賀大社に向かう。
道すがらに見られる民家は紅殻格子に長い庇の家が多い。
この庇の長さって、もしかしてこの辺りは雪が多いのかな?
そういえば、名古屋の西の方に住む知人が「伊吹山からの冷たい風で雪が降る」って言っていたっけ。。。

お腹が空いている事もあって、お店に目が行く。
って言うか、日曜日だからなのかこの辺りはひっそりしていて観光客以外の人通りはなく、お店も閉まっている。
そんな中、お肉屋さんの店先に「村山たか女が養女に来た家」と案内があって、その隣のお店には「村山たか女の生家」とあった。
そういえば、井伊直弼の愛人だった村山たか女って、多賀大社の神官の娘だったっけ。
そういえば(×2)、去年の秋に京都に行った時、予定もせずに行った金福寺もたか女の縁のお寺だったっけ。
此処のところ、たか女に縁があるのかな。

ここから多賀大社までは歩いて2、3分。
鳥居をくぐると、太鼓橋(太閤橋)と緋毛氈が目に入って此処が多賀大社と解る。

多賀大社神橋

この太鼓橋は御神橋だという事で、その脇にある橋を渡って境内に入ると正面にある桧皮葺の拝殿が目を惹く。

多賀大社拝殿

多賀大社枝垂れ桜

大きさもさることながら、格調というのかな。。。
天照大御神のご両親に当たる伊邪那岐命(いざなぎのみこと)・伊邪那美命(いざなみのみこと)の二神が祀られていることから「お伊勢(は)お多賀の子でござる」と歌われているわけだけど、伊勢神宮とは全く違って熊野大社に似た社殿ではあるけど、神社の中の神社と言われる伊勢神宮にも負けない格調と厳かさを感じた。

多賀大社はご夫婦神が祀られているという事で縁結びのご利益があるのだけど、既に80歳になっていた俊乗坊重源が東大寺の再建事業の成功祈願のために伊勢神宮に参籠している時に夢の中で天照大神が「事業を成功するために寿命を延ばしたいのなら多賀神に祈願せよ」と告げて実際に祈願し東大寺の再建がかなったことから延命長寿のご利益もあると言われている。
そんな云われの所以なのだろう、境内には「寿命そば」という店があって、お腹も空いていたから今日の昼食は此処で摂る事にした。

桜湯

桜蕎麦

季節柄、「桜そば」を頼んでみたら、桜湯と、根曲がり竹、菜の花、桜の塩漬けが乗ったお蕎麦が出てきた。
桜の名所と言われるところにあるような「桜うどん」のように、桜の葉を練りこんでピンク色のお蕎麦が出てくるものだと想像していてたので、ちょっと肩透かし(笑)
お店のサービスというか、客あしらいはイマイチだったけど、お蕎麦はコシもあってそれなりに美味しかったよ。

境内を歩くと大釜と鐘楼があった。
鐘はなんとなく神社には不向きな感じだけど、ここは神宮寺だったから当たり前なのかな。
由緒書きを読むと佐々木六角一族や浅井長政の寄進だとか。
神仏分離の時にも大き過ぎて貰われ先がなかったというのは、寄進した人たちの信仰の大きさがこの鐘を此処に残したという事なのかしら?
そういえば、太閤秀吉も此処を信仰してお庭や蔵を寄進しているのよね。

境内をぶらぶらしていたら13時になって、ご神橋の前の舞台で狂言が始まった。
巫女さんがお筝で「さくらさくら」と「荒城の月」をを弾いているのだけど調子(=調律)がおかしい。
気がつかないハズがないのに誰も動じない。ヘンなの。
そのうち狂言師が踊り始めた。
思わず写真を撮ったのだけど、観客席の後ろの方から撮っていたので出来はイマイチ。
近くに居たオジサンに前に出て撮ればいいのに。。。と言われたけどそこまでは出来なかった。。。(^_^;

多賀大社神橋桜狂言1

多賀大社神橋桜狂言2


多賀大社を出て絵馬通りを駅方向に戻る。
途中にあった鳥居が気になって入ってみると、多賀大社の摂社で日向神社だった。
日向というと私は京都の日向大神宮を思い出すから天照大御神を祀っていると想像するけど、ここは天照大御神の孫の瓊々杵命(ににぎのみこと)が祀られていて、天照大御神は日向神社の隣に更に豊受大神と共に小さく「伊勢の神」として祀られている。
天照大御神の扱いの小ささにちょっとビックリしてみたり。。。
関係ないけど、ここの狛犬もかなりとぼけた表情をしていて可愛かったな。
あと、足元に小さい狛犬(?)がしがみついているの可愛かった。

狛犬


駅に行く途中、と言うか駅から多賀大社に向かう途中で紅殻の山門が気になったお寺に寄ってみた。

真如寺山門

元は多賀大社の本地堂のご本尊だったという阿弥陀如来を本尊とするお寺で、東大寺の再建の尽くした俊乗坊重源との関わりも門前の由緒書きに書いてあったけど、忘れちゃった(^_^;

Comments:0

Comment Form

Trackbacks:0

TrackBack URL for this entry
http://coo.main.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/1363
Listed below are links to weblogs that reference
桜を求めて、春浅い淡海路へ(その11) from 空のつぶやき

Home > 03.旅行記 > 桜を求めて、春浅い淡海路へ(その11)

Search
Calendar
« 2007 4 »
S M T W T F S
1* 2 3 4 5 6 7*******
8******* 9 10 11 12 13 14
15* 16 17 18 19* 20* 21
22 23* 24 25 26** 27* 28*
29 30          
Archives
Blog List

BlogPeopleに登録

ブログランキング・にほんブログ村へ

あわせて読みたいブログパーツ



Gallery


Counter
Feeds

Return to page top