- 2007年4月10日
- 01.時事寸評
初めてこの記事を知った時には、ビックリしたよ。
課題を出さない学生に“留年宣告”した結果、学生が自殺したのは教師の責任なの?と思ったから。
「留年通告」ゼミ生自殺、高崎経済大准教授を懲戒免職4月10日0時9分配信 読売新聞
群馬県高崎市の市立高崎経済大学の女子学生(20)が1月に自殺し、大学は9日、ゼミで教えていた経済学部の男性准教授(38)が「理不尽で教育的配慮を欠いた留年通告をした」などとして同日付で懲戒免職処分にした。
大学によると、女子学生はゼミに2006年9月から参加するはずだったが、自主的に早めて6月ごろから参加。准教授は8月にゼミ学生に課題を出し、12月に提出していない女子学生ら3人に、「1月15日までに課題を出さないと即留年」というメールを送った。自殺当日となった同15日には、未提出の2人のうち女子学生だけに催促のメールを送っていた。
課題は、アダム・スミスの重商主義批判の論点を説明させるなど10の設問から五つを選んでリポートするのと、新聞社説10本の要約とそれについてのコメントをまとめるという内容。大学側は「大学院生並みの厳しい課題。ある課題がこなせなかったというだけで即留年というのもおかしい」としている。また、准教授は、他の学生に対しても人格を否定するような暴言やセクハラ発言などがあったという。
最終更新:4月10日0時9分
この事件を知ったのは毎日新聞の記事だった。
毎日新聞の記事では留年宣告以外の事は書かれていなかったので、自殺した学生には申し訳ないけど「課題を出さないという落ち度があるのだから留年したのは自分が悪いんじゃないの?」と感じた。
でも、読売の記事を読むと問題は“留年宣告”だけではなかった事が覗える。
処分された准教授は、日頃の指導に問題があったようね。
単に留年宣告が自殺の引き金になった事だけが処分の対象ではなさそうだよ。
セクハラ、パワハラ、学生の人格を否定するような言葉を使っては指導なんて出来ない。
そういう意味では、この准教授は教育者としては不向きなのだと思う。
自殺した女子学生も留年宣告された事だけが自殺の原因ではなく、この准教授に辛い目に遭わされていたのかもしれない。
自殺した原因のはっきりした事は判らないけど。。。
大学の教授や准教授は教育者と言う立場だけでなく研究者という側面もあるのだから、この人が准教授で居る事とこの人が教育者として向いているのか否かは必ずしも一致はしない。
でも、学生が死を考えるほどの“嫌がらせ”をしたのであれば学生と接する場に居続けるのは適切ではないし、大学側も対応を考えるのは当たり前だろうと思う。
それにしても、大学の言い分はオカシイと感じるなぁ。。。
アダム・スミスの重商主義批判の論点の説明や新聞の要約なんて課題がそんなに難しいもの?
大学生と大学院生で学力にそんなに違いがあるもの?
個人的には大学生と大学院生では“学力”ではなく“考察力”に違いがあるのだと思っている。
アダム・スミスの重商主義批判に自分の考察を加えて論評するというのであればその出来栄えに大学生と大学院生で違いがあると思うけど、他人の書いた文章の要約なんて大学生が出来なければその方がおかしいんじゃないの?
それとも、高崎経済大学ってそんなに学力レベルの低い学生を受け入れているって事?
大学側が学生のレベル感をそんな風に思っているなんて、寧ろそこで学ぶ学生が可哀想だと思うわ。
それと、全然関係ないけど。。。
この前、喫茶店で隣のテーブルに座っていたお客さんの話を聞くともなしに聞いていたら“准教授”という言葉が出てきて、“准教授”って何だろう?と思っていたのよね。
私が学生の頃はそんな言葉は無かったなぁ。。。なんて思っていたら、今年の4月から、以前は助教授と呼ばれていた人たちを准教授と呼ぶようになったのね。
知らなかったわ(^^ゞ
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