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風はどちらに吹いている?

今日も朝から良い天気。
洗濯日和かと思いきや、洗濯物もお布団も干している家は少ない。
暖かい今日は相当数の花粉が飛んでいるらしいから、そのせいなのかな?
さっき洗濯物を取り込むとき、ちょっと叩いてみたら、かなり埃が舞った。
これって、埃じゃなくて花粉?
だとしたら、花粉症の人には恐怖だよね。。。
なんかだか、私まで目が痒くなってきた。。。(^^;


フジテレビがニッポン放送の株を36.47%(議決権比率で39.26%)取得してTOBが成立したらしい。
取得って本当?と言う感じはするが、状況的に、フジテレビは応募があった株式を全て買い取るんだろうな。
早い段階でのニュースでは、フジテレビが“勝った”かのような事を言っていたけど、どうなんだろう?
そもそもTOBを仕掛けた初め頃は、フジテレビは50%超の株式取得を目指すと言っていた。
そういう意味では、40%に満たない株式取得では、フジテレビへの賛同者は少なかったと見た方が良いのかもしれない。
言い方を変えると、フジテレビへ賛同しない株主が、livedoorに売ったり、或いはトヨタの様に売らずに持っているといえるのかもしれない。

まぁとりあえず、1/3を確保した事で、フジテレビは株主総会での“拒否権”を持てる訳だけど、だからと言って、株主総会や取締役会がフジテレビの自由になるわけではない。
って、商法に“拒否権”って言葉はないのよね。。。(笑)
昨年新任された3名の社外取締役以外の全取締役の任期が今年6月に切れるとなると、6月の株主総会では新しい取締役を任命しなければならない。
今のままでは、フジテレビが現経営陣を留任させようとしても、livedoorの賛成が無ければならない。
フジテレビは今後市場で株式を買い増すつもりはないと言っているようだけど、それでいいの?
新株予約権を3/25に行使しないと、6月の株主総会は乗り切れないのでは?

まぁ株主総会は、議決に必要な株数を全て自分で持つ必要はなく、必要な議決数の委任状を得られればいいのだけどね。
でも、今“中立”と言われる、トヨタやアサヒビールが本当に“中立”なのか解らないし、村上ファンドがどのくらい株数を確保しているかによっても違ってくるんだけどね。


ところで、トヨタって本当に中立?
そもそも、0.3%しか持っていない株主だったのだから、わざわざ「TOBに応じない」という必要はなかった。
それをあえて公言したのは、livedoorに加担したと取っても良いのでは?と思っていた。
そう思っていたら、昨日になって、奥田会長が「年寄りは自分のやり方に拘って頑なになってはいけない。若い人の言う事も聞かねば」と言ったらしい。
今朝のワイドショーでは、livedoor寄りの発言として紹介されていた。
その前後の状況が解らないので、本当にlivedoorを支持した発言なのか否かは判らないが、その言葉だけを聞くと、そう取れる。

今朝のフジテレビの会見後の政財界の声も、以前の「livedoorがアンフェア」から、「勝負はこれから」とか、麻生太郎君なども「livedoorは全く法は犯していない」とニュアンスが変わっている。
もしかしたら、風はlivedoorに吹いているのかもしれない。

ニッポン放送の新株予約権の発行が違法か否かその判決次第なのだろうけど、これが認められると日本の資本主義が揺らぐ。
そういった意味では、日枝会長が言った、「ルールを守ることが民主主義の原則だ。社会科を学んでいるお子さんたちにも分かってもらえたと思う。」と言う感想が、そっくりそのまま日枝会長自身に返ってくるかもしれない。
本当に、未だ第1ラウンドの途中なのだろう。


しかし、今日のコメントを聞く限り、ホリエモンの方が日枝会長より“大人”な感じがするのは何故だろう。
ホリエモンは負け方が上手いと誰かが言っていたけど、本当に負け慣れているのか、達観しているのか、それとも未だ余裕があるのか。。。

Comments:2

radarscope 2005年3月 8日 23:51

TBありがとうございました。
>ニッポン放送の新株予約権の発行が違法か否かその判決次第なのだろうけど、これが認められると日本の資本主義が揺らぐ。
そういった意味では、日枝会長が言った、「ルールを守ることが民主主義の原則だ。社会科を学んでいるお子さんたちにも分かってもらえたと思う。」と言う感想が、そっくりそのまま日枝会長自身に返ってくるかもしれない。

日本は民主主義で資本主義の国だそうですが、じゃあ民主主義と資本主義のどちらを優先するのか?という判断がされると言うことでしょうか。

COO 2005年3月 9日 07:45

私は、日枝会長は、民主主義も資本主義も踏みにじっているように思えるのですよね。。。

フジテレビとニッポン放送がしていることは、
多数決で、自分に賛成する議決数が足りない事が判ると、
自分の議決権利だけ3倍にすると言うのは、民主主義とは言えないと思いますし、
お金があれば、能力の如何に関わらず会社を所有できると言う資本主義の原則も踏みにじっています。

ルールを無視した利己主義的な実績主義と、ルールを逆手に取った利己主義のどちらが優先されるかと言う判断になるような気がします。

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