- 2005年3月14日
- 01.時事寸評
ニッポン放送がポニーキャニオンの株をフジテレビに売却するという。
まぁ、この方法は以前からテレビでは「焦土作戦」として紹介されていたけど、本当に実行する気なのかしらね。
ニッポン放送は、ポニーキャニオンの企業価値を守ると言っているけど、ニッポン放送が守るべきはニッポン放送の企業価値なんじゃないの?
確かに、ポニーキャニオンはニッポン放送の子会社だから、そういう意味ではポニーキャニオンの企業価値も守らないといけないけど、ニッポン放送の売上げの6割を占めるポニーキャニオンの株を売ってニッポン放送の企業価値を低める事はどう説明するのだろう?
もっとも、焦土作戦って買収される企業価値を低める事を目的とするものだから、それでもイイと思っているんだろうね。
でも、“敵対的”買収って、誰にとって敵対的なの?
フジテレビとlivedoor以外の株主は同意しているのかなぁ。。。
社員だって、本当はどっちがいいのかわからないよね。
先日は社員一同で「フジテレビ傘下に残りたい」って声明を出していたけど、あれって全員一致の声明なんだよね。。。
中国の全人代だって、全員一致での賛成なんてありえないのに。。。
今日の「反国家分裂法」だって、棄権が2票あったんだよ。
ニッポン放送って、社会主義国家の中国より言論統制が利いているのね。
そんな会社って、本当に居心地がイイのかな?
ニッポン放送って、フジテレビ以外の株主のことは見ていない、見えていないようだけど、他の株主から見て“敵対的”なのは、フジテレビとニッポン放送の現経営陣かもよ。
そういえば、ニッポン放送の亀渕社長って、フジテレビの役員もしているんだった。
そうか、亀渕社長にとっての都合で“敵対的”って決めているのね。
でも、下手をすると、これって背任行為で刑事告発されるかも。
そこまでの覚悟があって、子会社(フジテレビ)の傘下に居たいのかな。
ヘンな会社。ヘンな経営者だな。
しかし、これで、ニッポン放送の現経営陣の経営能力が無いことが明らかになったような気がする。
誰が経営するのが(ニッポン放送)の「企業価値を高めるのか」という論点では、ニッポン放送の現経営陣には勝ち目がなくなったのでは?
それにしても、なんだか、“企業価値”と言う言葉が、いいように使われているような気がする。。。
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