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北陸名別は神様の計らい?

総持寺祖院輪島市内を抜けて門前町の総持寺祖院へ。
総持寺祖院は、明治31年に火災で伽藍が焼けるまで此処が曹洞宗の大本山だった。
火災の後、横浜鶴見に移転したので、今は此処は“祖院”と呼ばれている。
曹洞宗の総本山というと永平寺が有名だけど、永平寺に比べこちらの方が雲水さんが和やかな感じがする。
永平寺は、中学の林間学校で合宿をした事があるが、修行の身の雲水さんには緊張感が漂っていた。
こちらの雲水さんだって無駄口をたたいている訳でも、緊張感に欠ける訳でもないのだけど、彼岸会の後片付けをしている雲水さんにはなんだか和やかなものを感じた。
御朱印も、いつもは若い雲水さんが書くらしく、今日はちょっと年配のお坊さんが「(御朱印を書くのは)久しぶりだなぁ」等と言いながら書いてくれた(笑)

そろそろ雨が落ちてきた。
そして身体もずいぶん冷えた。
門前には有名なお蕎麦の店があるので、お蕎麦を食べたいなぁと思ったのだけど、時間はもう14時半。
お店は閉まっていたので、ちょうど町のお祭り、といっても小さな“イベント”で出しているお蕎麦を食べた。
自然薯をつなぎに使っているというお蕎麦は喉越しもよく美味しい。
暖かいお蕎麦を食べて、お腹も暖かくなった。
お腹が暖かくなると、幸せな気分になる(笑)

幸せな気分になった処で、今度は能登金剛。
能登金剛は、昭和43年(1968年)に「能登半島国定公園」の指定を受けた時に、岩礁の美しさで有名な朝鮮半島の金剛山に勝るとも劣らないとして付けられたらしい。
先ずは関野鼻
少し離れた処に駐車場があって、関野鼻の全景が見える場所がる。
関野鼻が見えるということは、ここも道の横は海に切り立った崖になっている。
「合掌」と書いた石が置いてあった。
此処から飛び降りる人もいるのかしら。
お腹が幸せな時に来て良かった(笑)

関野鼻は風が強かった。
かなり重い私でも風に飛ばされそうになる。
此処から見えるヤセの断崖の写真を撮っている足元が危ない。
風の強さと高所恐怖所のせいで、友人はヤセの断崖はパスしたいと言う。
パスして義経の舟隠しに行く。
義経が頼朝に追われて奥州に逃げた道筋には諸説があるらしいけど、能登にも義経伝説が多い。
関野鼻にも義経が一太刀で割った「義経一太刀岩」とか「弁慶二太刀岩」があるけど、此処「義経の舟隠し」は、能登沖で激しい嵐に遭った義経が48隻の舟を隠したといい伝えられている場所。
リアス式海岸で、波に深くえぐられた地形はなるほど舟を隠すのに都合がよい。
ここも、能登でははずせない景勝地のひとつ。
実は、此処の近くに駐車場がなかったので、車はヤセの断崖の傍においてきた。
あまり気の進まない友人をヤセの断崖への遊歩道へ誘う。
此処は波の浸食で、海へほぼ垂直に崖が切り立っていてその高さは35mだとか。
以前は、岩の先端まで行けたのだけど、最近は岩の風化が進んでいて、かなり手前の所に柵が設けてある。
まぁ、その柵を乗り越える人も多いのだろうけどね。
って、実際、私たちの目の前でも若い女の子が柵を乗り越えて写真を撮っていた。
松本清張の「ゼロの焦点」の舞台となったヤセの断崖は、自殺も多いのだろう。
遊歩道には自殺を思いとどまらせるような標語があちこちに掲げられている。

左から関野鼻(遠景)、ヤセの断崖(遠景)、義経の舟隠し
関野鼻 ヤセの断崖 義経の舟隠し 

この頃になると、風だけでなく雨も強くなってきた。
まぁ、自殺の名所だとしたらこの天気もお似合いなのかもしれない。
しかし、海は蒼く深い。
こんなに寒いのに、海に飛び込む気にはならないよなぁ。。。
それに、こんなに雄大な自然を見たら自殺なんてとんでもない感じなんだけどね。。。


妙成寺さて、自殺の名所(?)の次はお寺と神社へ。
羽咋(はくい)市にある妙成寺(みょうじょうじ)に着いたのは17時ちょっと前。
どこで時間を取りすぎたのか。。。時間切れで拝観できなかった。
此処は日蓮宗のお寺で、五重塔他10の建物が国の重要文化財に指定されている。
近くの気多大社には小学校の頃の遠足で来たことがあるけど、此処には来たことはない。
残念だったな。

神社なら入れるだろうか。。。
気多大社に急ぐも、此処もアウト。神門が閉まっている。
能登一宮の気多大社は、崇神天皇が勧請したと言われる。
大友家持も参拝したと言われ、北陸にありながら古代からの歴史がある神社。
気持ちが綺麗になる神社と言われ、私も何度か来ている。
近くに折口信夫、忍親子の生家があり、境内に句碑もある。
それらが見られないのは残念だけど、神門の前で参拝。
神門の隙間から拝殿の写真を撮る(^_^;

神門 拝殿

あぁ。。。
そんなセコさが神様の怒りを買ったのか、大粒の雨が降り出した。
未だかろうじて開いていた社務所で御朱印を頂きながら雨宿りをしたけど、止む気配はない。
急いで車に乗り込むと、天気の神様はバケツをひっくり返したようだ。
間一髪(^_^;
未だ、神様には見放されてはいないらしい。

さて、金沢に急ぎますか。
この雨じゃ千里浜を通ってもつまらないと高速に乗る。
ふと見ると、窓ガラスに当たる雨の粒に白い塊が混じっている。
霙だ。
窓の外は暗い。
未だ17時半だよ。
と思ううちに、海の上では雷。
くるくる変わる天気、特ににわか雨と雷は北陸名別だものね。
まぁ、北陸初心者の友人には丁度良かったかも(笑)


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