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それは原因ではなく、結果に過ぎない

ゆとり教育、転換明確 文科省「学力低下」認める

 文部科学省は十九日、都内で全国都道府県・指定都市教育委員会の指導主事を集めた臨時会議を開き、昨年末の国際学力調査の結果について「中位層の生徒が、下位層にシフトした」とし、読解力や応用力など、現在の学習指導要領が目指している学力が低下していることを公式に認める中間報告を発表した。学力低下をめぐっては、中山成彬文科相が総合学習の見直しを示唆しており、現在の「ゆとり教育」転換の方針がより明確になった形だ。 


ゆとり教育反対7600人署名=「分数ができない大学生」の著者ら

 新学習指導要領下での学力低下への懸念を表明してきた西村和雄京大教授らのグループは20日、グループのホームページで募集した「ゆとり教育」の中止を求める7637人分の署名を中山成彬文部科学相に提出した。
 同グループは西村教授のほか、同教授と「分数ができない大学生」を共著した戸瀬信之慶応大教授、精神科医の和田秀樹さんらが発起人。新指導要領施行前の2000年3月から反対意見を記載した電子メールの形での署名を集めたが、最近中山文科相が「総合的な学習の時間」の削減検討について言及するなど「ゆとり教育」を見直す方向での発言を繰り返していることから、目標が達成されたと判断。署名募集を休止して提出したという。 
(時事通信) - 1月20日17時1分更新


ここの所、何となく新聞を読む気になれなくて、紙媒体の新聞から遠ざかっていた。
今日、久しぶりに新聞を読んでみる気になって、今月分を一気読み。
これが、一頃流行った食玩品なら“大人買い”となるのだろうけど、新聞じゃ“大人”じゃないよね。。。(^^;

日経の今月前半の特集は「少子化に挑む」(サブタイトル:ニッポン大転換)だった。
1/4日の記事では、「和が子パーフェクト」と題して、子供が“負け組み”にならないように“教育”に奔走する母親を取り上げている。
学校帰りの子供を駅で拾って水泳教室に送る。
子供には他に水泳教室をもう1箇所とバレエ、ピアノ、バイオリンを習わせ、母親は毎日の子供の塾への送り迎えで手一杯と。
“パーフェクトチャイルド”と言うのだそうだが、我が子に勉強は勿論、礼儀、音楽、スポーツまでを完璧に身に付けさせようとする親が多いらしい。
この状況下で2人目の子供となると、経済的にも、肉体的、精神的にも親の負担が大きいので、とてもムリと判断する親が多いらしい。

まぁ、子育てに関係のない身からすれば、子供が1人だからそこまで“手”をかけられるのだろうと思う。
逆に、子供が2人、3人居たら、そうはしないだろう。
出来ないからしないのか、しないから出来るのかという議論はあるだろうけど、子供が1人だから傍から見て必要以上に手をかけるのだろうと思う。
でもね、親の気持ちは解らなくもない。
競争社会で勝ち組、負け組みと色分けされる中、親が与える教育でその勝ち負けが決まるのであれば、少なくとも“負けない”だけの事はしたいと思うのは親ならば当然の気持ちだろう。

日経はこの特集、この日の記事の中で「ゆとり教育」の批判を展開している。
「ゆとり教育の失敗が少子化の一因」だと。

学びに環境が所得水準に左右され、階層化にもつながりかねない。
親が子を産むのをためらい、さらに少子化が進む。

そして結論欄には、

義務教育は本来、無償だ。
しかし教育はお金がかかるという「常識」に親は立ちすくむ。
教育の軸は公が担う。
日本の公教育が「人財」つくりを世界と競うことをためらう理由はない

あれれ?
いつの間にか目的が“少子化の原因を探る”から“ゆとり教育批判”に摩り替わっちゃったよ。。。(笑)

でも、日経に限らず、これだけ世論の批判のある「ゆとり教育」って何なんだろう?
今一度、目的と手段を考え直した方がいいのかもしれないね。


この特集、案外面白かった。
1/13日には“2人目 次長が「待った」”と言う記事。
この記事では、子供を持つ女性は職場では“お荷物”だから、“産まないで”、或いは“待って”と職場(上司)から言われるというもの。
私は、同じ状況で“結婚”そのものを待ってくれと言われた事がある。
当時は、結婚したら女性は会社を辞めるのが不文律だったから、「今は辞めないで」という意味で「今、結婚してもらっては困る」と。
勿論会社の言う事を聞いて結婚しなかった訳ではないけど、あからさまにそういう事を言う会社だった。
別の事業所に居た女性は結婚後も勤めていたが、在籍中の彼女の昇級の面だけでなく、彼女が会社を辞めた後も、同じ会社で別の事業所に勤める旦那さんに“(奥さんが)今後一切仕事をしないと言う念書を入れないと(仕事をしていない間も)扶養手当は出さない”と言われていた。
会社は“働きたいなら結婚しなきゃいい”とすら言っていた。
当時は、新婚の女性は“(直ぐに)子供が出来るだろうから”という理由で再就職の道も無かった。
既婚者に子供を産めという以前に、現在30代後半から40代前半の女性にとって日本の会社、否社会は“仕事をしたいなら結婚をするな”と言っていたのだった。

対岸の彼女

1/15の春秋(コラム)には、角田光代さんの「対岸の彼女」を紹介し、

結婚せずに生きる自身が無かったと言う主婦に女経営者が返す言葉が妙にリアルだ。
「私は逆。結婚して母親になる勇気がない。仕事なんて楽だよ。(略)目の前のことを一個ずつ片付けていれば明日になるし」。
現代女性の気分を巧みに捉えるこの作家を熱烈支持する同性読者が多いと言う。
統計や学者の分析ばかり読んでいては少子化問題の解は見えない。

このコラムを書いたのは女性?
男性だとしたら、どんな気持ちで書いたのだろう?
要は、娘たちにとって、高度成長期時代の母親は大変で、(仕事ばかりしていた)父親は楽だったと見えていたと言っている。。
そして、家庭(子育て)をしなくて良いのであれば、(外で)働いていた方が楽だと実感していると言っているって事だよね。

年頃を過ぎても結婚しない娘を持つお父様方にはどう響いたのかしらね。
って、彼らは、多分、何も感じていないと思うけど(笑)
でもね、“子育てするより社会で働いている方が楽”と言うのは、お役人がいくら“少子化対策”をしても女性が呼応しない理由の一つなんだよね。
少子化、否、女性の晩婚化って、一朝一夕に出来たものではなくて、そして一時の“流行”でもなくて、長い間子育てをおろそかにして、仕事に逃げていた“お父さん”が“作った”、否、“育てた”ものなんだよね。
そして、それを自覚していない“お父さん”達の“少子化危機意識”は本質を突いていないだけでなく、彼女たちから“また自分のためにやっている”と思われているに過ぎないのだよね。。。
“自分のため”とは、“自分の年金の担い手が減る”だとか、“働き手が減る”だとか。。。
少子化、晩婚化の原因を女性の高学歴化や社会進出のせいだと思っていたら大間違いで、それは原因ではなく、結果に過ぎないって事なんだよね。。。

Comments:2

かしこ 2005年1月27日 18:51

私も昔結婚したらどうしますかって面接のとき言われました。迷わず働きますって言ったけど、向こうにとっていい答えだったのかわからないですね。やめますって言ったら落とされそうな気がしたんですけど、採用されたし。

パスタ、デパートでイタリアの何とかっていうの買ったんですけど、やっぱり美味しく感じなかったですよ(^^)

COO 2005年1月28日 01:56

私の時は、学校の就職課から言われた模範解答は、
「(結婚したら)辞めます」
次は「
「子供が出来たら辞めます」でしたよ。


かしこさんのお勤めの会社が先進的だったのか、
私が居た環境が“遅れていた”のかどうなんでしょうね。

パスタは。。。(笑)

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