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読者からの信頼は不要なの?

月刊!木村剛Vol.3先週の12日、面接に行く途中に新橋の本屋に寄って、私の日記が紹介されるハズのもう一つの本を探した。
コンセプトは“雑誌”なのに、発行形態は“書籍”と言う、解り難い形で出版されているために探すのに難渋した。
フロア面積はそこそこあるものの、さほど広くは無い店で、10分以上も探してしまった。。。

ほぼ諦めかけた頃にやっと見つかった(笑)
この雑誌、10月にあった“編集会議”の出席者のBlogはURLが掲載されると言う事だったので、掲載許可(?)、否、掲載希望を確認する出版社からのメールへの返信に、“12月からサイトを移転するので、12月発刊の書籍なら新しいURLを載せて”欲しいとの依頼を書いたのに、前のサイトのURLが載っている。。。
前のサイトを削除した訳じゃないけど、もしサイトを削除していたら、出版社が“間違い”を載せてたと言う印象を読者に与える事になるのだろうに、この出版社って読者からの“信頼”に案外無頓着な会社なのね(苦笑)


さて、12月の“マスゴミ”騒動以来、何となく遠ざかっていたキムタケさんのBlogだけど、昨日になってこんな記事がでていた。

「検事の視点」と「弁護士の視点」:ブログはコミュニティだ!

(前略)
これまで「週刊!木村剛」は、あらゆるトラックバックは削除しない方針を採っておりましたが、残念ながら、世の中には基本的なマナーすら弁えずに、「検事の視点」でしかコメントできない方々がいらっしゃるということも確認できました。色々と考えましたが、今後は、歪んだ「検事の視点」からコミュニティを荒らしにこられる方々のトラックバックについては原則として削除する方針で臨んでいきたいと思っております。


正直がっかり。
これまでと言うか、“マスゴミ”論争以前のキムタケさんのブログは、賛否を問わず、全てのトラックバックを読んで、丁寧な対応をしている所に魅力があった。
それが、“マスゴミ”論争以降、キムタケさんにとっての“辛口”な意見が取り上げられる事が少なくなった。
そして、今回からは“歪んだ”との前置きをしながらも、「検事の視点」(=批判的な)トラックバックは削除すると。
“歪んだ”の基準はキムタケさん自身にあるものなので、これは要するに“気に入らない”トラバは削除すると言う事なんだよね。。。

私も“ブログ”はコミュニティだと思っているから、本人がそうしたいなら、そうすればよいと思う。
“ブログ”を介したコミュニティで“Yes-man”だけ集めたいのなら、そうすればよいと思う。

でも。。。

キムタケさんって、niftyのcocologというサービスの目玉なんだよね。
niftyから報酬を貰っているか否かは別として、ある種cocologの“広告塔”として“ブログ”を書いているのだよね。
自社にサーバを置いて、KFiや自身を宣伝する為、或いは全くの個人の立場で“ブログ”を立てて居るわけではないんだよね。
その責任を自覚しながら、
 「気に入らないものは排除する。」
 「俺を気に入らないなら読みに来るな」
というスタンスを取るのかしら?

これじゃ、ネットに良くある、世間知らずのオバ様が、井戸端会議をする様な感覚でネットで他人様のプライバシーを暴いて、それを批難されると「イヤなら来なきゃ(読まなきゃ)イイ」と言うのと変わらない。
まぁ、ご自身も“ネット初心者”と開き直ってはいるけどね。。。

でもねぇ。。。
この開き直りも、ちょっと見苦しい。
株取引の世界で、よく勉強もせずに信用取引を始めて大きな損を出して、「初心者の私に信用取引を薦めるなんて、証券会社が悪い」と言うのと、50歩100歩に見える。
言い換えると、銀行の社長業を投げ出す言い訳に、「私は、銀行頭取なんて初心者だから」と言うのと等しい。
キムタケさん、ネットでは見苦しい言い訳で“ケツを捲くった”(お下品な表現でごめんなさい。。。汗)状態だけど、本業ではそんな事はしないよね?
だったら、ネットでもそんな言い訳は辞めた方がイイ。

それにキムタケさんって(日本風の)“ブログ”ではなく、(アメリカ風の)“blog”を目指して居たはずだよね。
彼はBlogをマスコミに取って代わるジャーナリズムと位置づけていたはず。
それならば、きちんと、「検事の視点」も「弁護士の視点」も受け入れなければならないはずだよね。
自分の都合の良い記事ばかり読者に読ませていると、飽きられるよ。
って、それって、今のマス・コミュニケーションに乗っかったジャーナリズムと同じだと思うよ。
なんて思ったら、“「ブログ=メディア」の視点”は今年は放棄らしい。。。
あぁ。。。でも、「マス・コミュニケーション」との決別とは書いていない。。。(苦笑)

そして何よりも、「歪んでいる」かどうかを判断するのは、ある意味“被告人”であるキムタケさんではなく、“裁判官”であるの読者だと思うな。
もし、キムタケさんの“ブログ”が“自己満足”で閉じるのでないのであれば、“読者”からの信頼を得るために、例えご自身が「歪んでいる」と感じても「検事の視点」のトラックバックは消すべきではないと思うな。
いや、勿論、「読者からの信頼は不要」というのであれば、これは要らぬおせっかいなんだけどね(笑)

Comments:2

YU-KISS 2005年1月19日 13:36

木村氏はエスタブリッシュメントと普段付き合いのある中で醸成された、共感型のマナーを持ち込んで批判に曝されたものと考えられます。奇異なものに映りがちな件ですが、銀行に多額の出資をしてくれている人生の達人等にとって、論戦そのものが手続きの美しさとかそういうのを抜きに大人気なく、銀行にとって有益な世論形成にブログですら使って欲しい無言の要請があるように思えるのです。そのあたりは拙者のエントリーで触れておりますので、TBさせて頂きました。

COO 2005年1月19日 23:01

コメントおよびTBありがとうござます。

書き手にとって都合の悪い意見(TB)を削除すると宣言したブログが果たして“有益な世論形成の場”と読者が感じるのか?
私は、逆だと思うのです。

少なくともblogに“情報発信”や“議論”を求める人のかなりの人達は、“有益ではない”と判断するのではないでしょうか。
そういった意味では、今回の意見表明は、キムタケさん自身にとっても、マイナスの効果が大きいように思います。

彼のブログを読む人には、彼を金融コンサルタントと知らない人も多いようです。
そういった環境下で、彼が銀行の社長というのもあまり興味をもたれない事なのかもしれないと思うのです。
彼のブログは、今後、彼が仕事えお続けていく上で有益なんでしょうか。。。

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