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京の花見(その5)

気がついたら2時。
お風呂に入らなかっただけでなく、お化粧も落とさずに寝ちゃった(^^ゞ
内湯は24時間入れるけど露天風呂は23時迄だからそろそろ入りに行かなきゃと、21時過ぎに思った記憶はあるから寝たのはその頃?
昨日はお昼前から歩き詰めだから疲れたのね。。。
それでも、こんな時間からお風呂に入ったら寝られなくなちゃう。
と、お化粧を落として、着替えて寝直し(笑)
部屋の洗面所に用意されていた化粧水やクレンジングは私が自宅で使っているものと同じ。
使い慣れた肌にあったものはお肌にも優しくて、ウレシイな。

今度は6時に起きて、お風呂。
お風呂はセラミック湯と謳う人工温泉。
湯舟に小さなセラミックのボールが沈めてある。
なんだか砂のお風呂に入ったかのよう。
ゆっくりお湯に浸かるのもイイけど、湯舟の中を歩いても、足の裏が刺激されて気持ちイイ。
昨日の疲れが取れたみたい。
足が楽になった(^^)
誰もいない広いお風呂でゆっくり疲れを取る。。。これは旅館の醍醐味だね(^^)

お風呂から上がって、少し休んで、朝食。
やはり朝から豪勢だ。
鯛のお味噌汁に手作り豆腐、カレイの干物、こんにゃくの刺身、牛肉の時雨煮と赤こんにゃくとポテトサラダに大根おろしのシラス和え。
赤こんにゃくって、大津の名物なのね。
デザートはヨーグルト。
昨日あんなに食べたのに、朝からご飯2膳も食べちゃった(^^ゞ
鯛のお味噌汁がおいしかったからネ(^^)
ただ残念だったのはカレイが冷めきっていて、手で引きちぎらなければ食べられなかった事。
広間で食べる朝ごはんに焼きたての魚なんて期待してはいないけど、冷蔵庫で冷やしたかのような冷たさの魚は頂けない。
焼いてからそんなに時間をおくのなら、冷めてもおいしく食べられるようなものにすればイイのに。。。
少なくとも、手で引きちぎっても切れない魚を出すべきではないな。

鯛のお味噌汁 朧豆腐とこんにゃくの刺身 赤こんにゃくと時雨煮

食後に屋上に上がって琵琶湖を見ると、こんな感じ。

宿からみる琵琶湖


チェックアウトしてラウンジでコーヒーを頂いていたら、昨日迎えに来てくれた運転手さんに、「今日は天気がよくて、行楽日和ですよ」と言われた。
そして「桜もきっと綺麗ですよ」と。
ここの従業員さんの応対は気持ちがイイ。
それだけに、あの冷え切ったカレイが残念だ。

今日はまず石山寺に行くつもり。
昨日駅から宿に向かう途中、この運転手さんにそんな話をしたら石山寺まで送ってくれると言ってくれた。
宿のサービスでね(^^)
宿から石山寺迄は車で20分程。タクシーだったら3000円近くするだろうか。。。

私は紫式部が源氏物語を書く時に此処に参籠した事ぐらいしか、石山寺については知らなかった。
でも、西国三十三霊場の13番札所になる位の由緒あるお寺。
紫式部の頃、紫式部だけでなく「更級日記」の菅原孝標女やそのほか色々な貴族階級の女性が参籠していたらしい。
清少納言も「寺は石山」と語り、藤原道綱の母も「蜻蛉日記」の中で石山寺について書いている。
由緒ある有名なお寺なのね。
そうであれば、せっかく大津に来たのだから、せっかく石山に泊まっているのだから、行かないわけにはいかないよね(笑)


送ってもらった車を降りて石山寺を見ると、仁王門からから見える桜が綺麗だ。
お寺の入口で荷物を預かってもらって境内にはいる。
急な階段を上がると目に入るのは1本の桜と大きな石の上に多宝塔。
大きな硅灰石がそそり立つ上に立つ多宝塔という、この景色を見ただけでも此処が石の山のお寺だと言うのが解る。

石山寺東大門 多宝塔1 多宝塔2

本堂に上がると仏様との結縁の紐が下がっている。
長野の善光寺以来だわ。
って言うか、観音様は33年ごとのご開帳が多いの?
ここもご開帳は33年ごとで、普段は仏様とはお会いできないから結縁には細い紐を頼むらしい。

で、この本堂の造りは変わっている。。。と思ったら、正堂(しょうどう)、合の間、礼堂(らいどう)の複合建築だからなのね。
この合の間と礼堂は淀殿が寄進したものらしい。
(関係ないけど、“淀君”という言い方は、“淀と言う(名の)遊女”という意味で、淀殿に反する人たちが彼女を侮蔑する意図で言った言葉)

特別拝観の胎内仏の参拝をして御朱印を頂こうと思ったら、御朱印を頂く人の多さにびっくり。
中には何冊もの御朱印帳を出す人もいる。
そんなに何冊もに頂くなんて、どういう意味があるのかなぁ。。。?
見ていると大きな布とドライヤーを持っている人も(@_@)
後で調べたら、西国三十三箇所めぐり(に限らないのだろうけど)って、代理参拝という制度があって、代理人に参拝を頼んで頼まれた人は参拝の証に御宝印を頂くらしい。
その御宝印は、御宝印帳(朱印帳)と御軸(掛け軸)それと白衣(おいずる)に頂くので、ドライヤーはその白衣に御宝印を写すためのものだった。
そして1人で何冊も頂くのも、代理参拝だからなのね。
それにJR西日本のキャンペーンで西国三十三箇所めぐりもあって、そのお寺めぐりのスタンプラリーもある。
でもなぁ。。。御朱印がスタンプラリー化するのは何となく抵抗があるなぁ。。。(^_^;

本堂の横手に源氏物語の間がある。
間と言っても狭い箱!
此処に参籠したのは紫式部だけじゃないのに、何故に「源氏物語の間」?。。。(笑)

広く、アップダウンある境内を歩くとすっかり汗だく(^^ゞ
それでも二重の塔としては日本最古の多宝塔はかなり味があるし、月見亭からの眺めは良かった。
月見亭というからには此処から見る月がキレイなのだろう。
そういえば、此処は名月で有名、秋に来るべき所なのね。

そして梅園の梅も綺麗だった。
っていうか、昨日運転手さんが滋賀は京都より桜が遅いと言っていたけど、確かに桜はまだ咲き始め。
今は未だ梅の時期のよう。


月見亭 石山の枝垂れ桜 石山の桜 梅園


 石山を 紅色に染む 春の風

松尾芭蕉を真似てみた(^_^;

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