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現状を知った上での政策?

小沢民主「食糧自給率100%」参院選へ農村シフト

 民主党が、来年夏の参院選で勝敗の鍵を握る1人区対策として、農業政策に力を入れている。1人区には農村を抱える地域が多く、自民党の金城湯池で票を切り崩し与党を過半数割れに追い込むねらいがある。小沢一郎代表は山田正彦「次の内閣」農水相に、農政に関する新計画を今秋まで作成するよう指示。1人区行脚を通じ農業政策をアピールし、票の掘り起こしにつなげる。
 新計画には、党の「農林漁業再生プラン」を大幅に見直し、「食糧自給率100%を目指し、農家の所得を補償する不足払い制度を導入する」と明記する。農業分野を含む全分野での貿易自由化も目指す。これによりダメージを受ける農家を救済するため、所得補償などの制度を整備。小沢氏は、政調サイドに「官僚用語は使うな」「あまり細かい数字は入れなくていい」と細かく指示している。
 農業重視の戦略の背景には、「都市部偏重」との指摘もある小泉構造改革路線との対立軸を鮮明にし、参院選を有利に展開したいとの思惑がある。
 小沢氏は代表就任後、参院選1人区の山形や香川など7選挙区を訪問し、自民党の票田である農業関係者らと個別面談を繰り返している。8月上旬までに1人区の候補者を内定し、1人区の29選挙区のうち、20議席の確保を目指す。
(07/07 21:25)


数年前、某コミュニティで日記を書いていた頃、FTAの農業交渉について書いた事があった。
その日記には農業従事者やその関係者からかなりの反論があった。
農業が産業として自立するためには補償に頼らない事が必要と思った私に、農業は農地の一子相伝が定められている事と売買が制限されている事で簡単には農地広げられないのだから“補償は当然”だとか、水田が環境維持に貢献しているから現状維持がいいと主張する人たちからかなりの反撃を受けた。

でもね、そういう"反撃”をした人たちって、実家は農業に従事しているけど自分は農業従事者ではない単に感傷に浸っている人とか、環境保護団体に属するプロ市民だった。
残念ながら本当に農業に従事している人の意見は得られなかった。
って、その時期、ネットで書き込みできる暇人は農業従事者には居ないってだけの事なんだけどね。

でも、農業の自給自足を促すならば補助金ではなく、農業が産業として自立できる道を探るのが本質では?
私のそういった意見に対して、「日本の農業がアメリカ化してもよいのか?」といった人があったけど、今の人口を支えるつもりなのであれはそれも止むをえない。
狭い農地で労働集約的に農作物を作っても、1億3千万の口を満たすことは出来ない。
幸いにも(?)今後は日本の人口も減っていくらしいから、そこまでの事はする必要はないと思うけど。。。

実は全国でも有数の農業王国の千葉県。
私が通っていた高校には"農場”があって、その専門コースもあった。
数年前に同窓会に出たら、(当時はクラスが違ったので面識はなかったが、)それぞれの地区での農業関係の青年会の有力者が多く居た。
話を聞くと、みなそれなりに苦労はしている。
でも、別に補償金を当てにしているわけでもなく、独自に販路を見出してそれぞれが自立している。
その自立への苦労はあるにしても、“施し”を期待している訳ではない。
お金(補償金)はあるに越した事はないけど、なくても生きていける道を順調に見出していた。

また、ここ数年、台湾では日本の果物やおコメが"高級ブランド品”となっているらしい。
これも日本の農業関係者の努力の賜物。
農作物であっても、日本製ならではの品質の高さを売り物にして、成功している。
格安な食材が流入し格安な食材に消費者が流れるのとは一線を画して、独自に活路を見出している。
日本の農業従事者は政治家が思うほど“ひ弱”ではない。


一郎クンはこの現状を知った上でのこの政策?
タダで貰えるものを拒否する人は少ない。
でも、効果も考えずに無駄にばら撒く人への国民の目はシビアよ。
それはばら撒かれる立場の人の目であってもね。
マスコミで報道される"政策”では、農業従事者を半分バカにした政策でしかないものね。
結局は利権配分でしかない政策に自らが取り込まれている不条理を感じている人も多い。
貰えるものは貰っても、その陰でばら撒く為政者をバカにしている事に気がつかない?


食の嗜好が多様化している現代で、100%の自給はムリがある。
でも、輸出している分も含めて、トータルで自給するに足りればいいのでは?
戦争や経済封鎖で外国から輸入が出来なくなった時に、国民の食が賄えればいいのでしょう?
ならば、ばら撒きだけが"能”と言う政策は、最近のトレンドとはちょっとズレているような気がする。
アメリカ程あからさまである必要はないけれど、政府がトップセールスになって日本の農作物を海外に売り込んで、トータルで自給できる生産量を確保できればイイのでは?と思うのだけどなぁ。。。


って、私が自分で買うときは、果物は輸入品も買うけど野菜もお肉も国産品しか買わない。
日本の農作物が海外に流れ過ぎるのは、それはそれで困るわ(^^ゞ










でも×2
水田が日本の環境保護の根幹にあるという環境保護団体の主張は間違い。
神話の世界でも、稲作が日本に入ってきて、日本のヤオロズの神様が"環境を破壊すると反対した”という記述がある。
稲作が日本に入って3000年を越す歴史の中で、"環境”が稲作や水田に取り込まれただけの事。
そこで新しい"環境”が作られただけの事。
それを、"水田が環境の源”かのような発言をする環境保護団体の主張は間違っている。
環境汚染で魚がすめなくなった川に魚が戻ってくるのを、「魚が住んでは環境を破壊する」といっているに等しい。
もう少し、考えてものを言って欲しいものだわ。

Comments:2

彩庵 2006年7月12日 05:47

小沢がこれでしょ・・・
鳩山は「小泉外交が破綻」なんてずれたことを言っているでしょ・・・
菅はもともとずれているでしょ・・・

どこをどうやって民主を建て直すことができるのだろう?
そう思いません?w

COO 2006年7月12日 11:59

>彩庵さん
 一郎君は元々農業従事者に向けた政策が得意で、農村部の票を民主党に取り込む目論見なんだろうけど、
 しばらく政権から離れている間に政策の勘をなくしてしまったようですね。

 彩庵さんが民主党に流れた元自民党員を「自民党2軍」と表現していたましたが、
 2軍(政策にそれほど責任感のない人たち)と“反対のための反対”が“政策”の社会党の寄せ集めじゃ、
 政党としての建て直しは難しいかもしれませんね。
 若い人の中には優秀な人も多いのだから、世代交代しないと“老害”で政党がつぶされちゃうかも。。。

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