- 2006年7月14日
- 01.時事寸評
今朝の日経朝刊(13版)の「北朝鮮への非難決議」の記事の横は、イスラエルのレバノン空爆の記事だった。
方やミサイル発射への非難を安保理で可決するための交渉。
ミサイル発射が「国際平和への脅威」との文言を入れる入れないで、中露が拒否権を使わずに済ませる方向を模索しているという記事。
国際平和への脅威であれば国連憲章7章に規定される制裁の可否が違ってくるから、北朝鮮を巡っての利害が正反対の国家間でのせめぎあいがあるのは仕方がない。
でも、ミサイル発射が国際平和への脅威であるならば、他国への空爆は?
勿論戦争当事者の2国間での事だけど、何度も停戦と会戦を繰り返す国に国連はもっと強く出てもいいんじゃないの?と素朴な疑問。
米国、イスラエルのガザ侵攻を非難する国連安保理決議案に拒否権行使[国連 13日 ロイター] 米国は13日、アラブ諸国を代表してカタールが国連安全保障理事会に提出したイスラエル軍のガザ侵攻を非難する決議案の採決に拒否権を行使した。
採決は、賛成10─反対1。米国が反対したほか、英国、デンマーク、ペルー、スロバキアの4カ国が棄権し、採択されずに終わった。
ボルトン米国連大使は、米国が拒否権を行使した理由として、決議案は「時期を失しており、時勢に遅れている」と判断したため、と説明した。
(ロイター) - 7月14日10時5分更新
時期を失しているねぇ。。。
まさに今空爆があっているのに?
北朝鮮の制裁決議案に中国が拒否権行使を明言し、安保理常任理事国5カ国の特権である拒否権への関心が高まる中、大国が国益のためには拒否権行使をためらわないことが改めて示された形だ。
(毎日新聞)
まぁ、そういわれても仕方ないよね。
アメリカがこれだから、中露も北朝鮮をのさばらせられるって事。
同じ穴の何とかだものね。
そろそろ第2次世界大戦の戦勝国連合の枠組みとは別の、国際協調組織が必要なのかもね。
どんな組織を作っても、各国が自国の利益を元に行動するのは変わらないけど、少なくとも過去の戦勝国に“拒否権”を与えるのは考えないとね。
拒否権そのものの存在も必要ないと思うけど、秩序維持の為に必要だといのであれば国際社会、国際平和への“貢献度”が高い国が持つべきだわ。
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