Home > 01.時事寸評 > 中国と韓国を煽る日本とアメリカ。。。

中国と韓国を煽る日本とアメリカ。。。

ここのところ、韓国ウォッチャーになった感じ(笑)
でも、朝鮮日報や中央日報を読んでいると、韓国政府の的外れぶりが報道されていて下手なフィクションを見るより面白い。



青瓦台、日本閣僚の発言に「侵略主義的な性向」

青瓦台(大統領府)は11日、日本の外交安保関係閣僚らが北朝鮮のミサイル基地に対する「先制攻撃の正当性」を言及したことについて、「日本の侵略主義的な性向を示すものとして強く警戒せざるを得ない」と述べた。鄭泰浩(チョン・テホ)報道官が同日午前、李炳浣(イ・ビョンワン)秘書室長主宰の状況点検会議の結果を明らかにした。

【ミサイル】「韓国は最後まで日本とは行動を共にしない」

インターナショナル・ヘラルド・トリビューン(IHT)紙の報道によると韓国外交通商部の秋圭昊(チュ・ギュホ)スポークスマンは「韓国は最後まで日本とは行動を共にしない」とし、「われわれは(日本が主導している国連の対北朝鮮決議案に対し)中国が拒否権を行使してくれることを期待する」と話したという。IHTはまた、秋スポークスマンが韓国政府の対北朝鮮制裁に反対するという意向を明らかにしたとしている。



【ミサイル】「日本の先制攻撃発言は挑発的な問題発言」
大統領府「日本の侵略的な体質が表れた」

 韓国大統領府は11日、日本政府要人の韓半島(朝鮮半島)に対する「先制攻撃」発言を「挑発的な問題発言」として、強力に対応をするとの立場を表明した。

 大統領府は過去日本が韓半島で自国民の保護を侵略の大義名分としてきた歴史に鑑み、今回相次いだ「先制攻撃」などの発言は、韓半島はもとより北東アジアの平和の障害となる重大で脅威的な発言だとし、日本の侵略的な体質が表れたもので、憂慮の念を禁じえないとした。


昨日の、政府による「先制攻撃の可能性」発言には驚いたけど、またぞろ韓国が過剰反応している。
韓国って、北朝鮮のミサイル発射には反応しなくても、日本の閣僚の発言には反応するのね。
日本の閣僚の発言ってそれほど威力のあるものなのか?(笑)

私が驚いたのは、「先制攻撃の可能性」“発言”より、「先制攻撃の可能性」そのもの。
そもそもミサイルが発射された事も感知できない程度の防衛力で、先制攻撃なんて出来るの?という事。
北朝鮮まで届くミサイルを持っている訳でもなく、航空自衛隊は空中給油機能を持たないからF15戦闘機は北朝鮮まで行ったとしても帰ってくることは出来ない。
“自衛隊”という枠内に収めるために空母も持っていないのだから、先制攻撃が最大の防御とは言え、現状の軍備では“攻撃”は無理。

それに、今の法制下では、どんなに頑張っても、相手国がミサイルを日本に向けて発射するまでは攻撃はできない。
スパイを持っている訳でもないから相手国が日本に向けて攻撃を仕掛けるなんて事を事前に知ることは不可能だもの。
人工衛星でだって24時間付ききりで監視している訳でもないし、ましてや発射台に載せられたミサイルを見ただけで標的を知る事だって無理。
日本が“脅威”とする北朝鮮が国際法に則って「宣戦布告」してから攻撃してくるとも考えられない。
日本が「専守防衛」を建前とする限り、法令をどう解釈したとしても先制攻撃なんて技術的に不可能。

そんな不可能なことを閣僚が言い始めるのは何か裏があるに決まっている。
それも、中国や韓国を煽る意図が。


北ミサイル発射、軍事大国化のきっかけを日本に提供

7月5日北朝鮮金正日(キム・ジョンイル)政権がミサイルを発射した以後6日が経った。
北朝鮮が発射したミサイル7発は北東アジアの軍事戦略的均衡に深刻な衝撃波を与えた。金正日政権のミサイルは金融制裁と対北圧迫に出ている米国を狙った。しかし米国は北朝鮮が期待する「1対1対話」を拒否した。
一方、日本はミサイル発射の最大受恵国に浮上した。
◆軍事大国化加速化する日本=日本政府はミサイル発射を北東アジアで軍事、外交的影響力を拡大する絶好の機会にしている。日本はミサイル発射直後に準備していたプログラムを稼働させた。
米国の支援のもと、独自的に対北経済制裁を断行するかと思えば、中国とロシアを寄せつけて国連安保理の対北制裁決議案採択を主導している。麻生太郎日本外相は8日、冗談ながらも「金正日に感謝しなければならないようだ」と言った。ミサイル発射に対する日本の本音を表したのだ。
日本は「先制攻撃論」まで持ち出した。安倍晋三官房長官と麻生太郎外相、額賀福志郎防衛庁長官は10日と9日、記者会見で「敵の基地を攻撃することも自衛権範囲内で可能だ」とし「日本国民と国家を守るために何をしなければならないかという観点で研究、検討する必要がある」と強調した。
キム・ホソプ(中央大学国際関係学科、現代日本学会長)教授は「日本の軍事力増強は韓半島の利益に反し、ミサイル発射は日本軍事大国化のきっかけを提供した」と「そういった意味で金正日は反民族的」と述べた。すでに日本の軍事力は独島(トクト、日本名竹島)はもちろん、韓半島のどこにもその力を発揮することができる水準まで発展したと情報当局は分析している。
キム・ヒョンギ(京畿大政治専門大学院)教授は「すでに韓国と比べることができないほどに軍事強国である日本は、韓半島有事の際、自国の安保とかかわる状況が発生すれば日米安保条約をもとに韓国と協議しなくても十分に介入が可能だといえる」と説明した。
◆へっぴり腰の韓国=外交安保専門家らは「韓国がミサイル発射の最大被害国」と口をそろえて言う。実際、政府はミサイル発射以後、さまざまな問題に頭をかかえている。南北関係と韓米同盟、韓日米共助すべての面で解決策を見出すことができない。国連安保理の対北制裁決議案などミサイル解決策をめぐっては韓日米共助に異常気流まで形成された。
1998年、テポドン1次発射で示した共助態勢はない。へっぴり腰になった政府の対北政策が続けば、韓半島平和の安全弁である韓米同盟が揺るぎ、外交的孤立をもたらすこともある。
政府は北朝鮮の「韓国無視戦略」にもかかわらず、南北対話を絶たないように19次南北閣僚級会談を強行した。政府一角と日米の反対にもかかわらずだ。これによって国論は分裂様相を見せている。
イ・グン(ソウル大国際大学院)教授は「ミサイル発射で政府が国民と友邦の信頼を失ったということが最大の損失」とし「国民と友邦の信頼を得なければ我々が望む方に北朝鮮問題を解決できない点を認め、対北政策を再樹立しなければならない」と述べた。


「北ミサイル発射、軍事大国化のきっかけを日本に提供」って、これはそもそもアメリカが言い出した事。
日本に軍隊を駐留させる余裕はなくなってきたけど、日本を中国からの盾にしたいアメリカが何故こんな事を言い出すか。
考えられる事は中国や韓国への煽り。
「対話」に対してミサイルを浴びせた金正日をもう一度対話の場に引っ張り出すようにと中国と韓国を煽っている。
「北朝鮮が日本にとっての“脅威”である限り、日本は軍事力強化をせざるを得ない」と、日本の軍事強化に過剰反応を示す中国と韓国を煽っている。
日本の「先制攻撃の可能性」も、そのアメリカの戦略の一環だろう。
もっとも、元々タカ派の晋三君や太郎君はこれを機会に軍備を強化したいのは本音だろうけど、タカ派であるからこそ現実論として日本の“先制攻撃”が不可能な事は承知しているハズ。
不可能を承知で話を持ち出すのは、煽りでしかないだろうね。
(でも韓国政府は日本やアメリカが思う以上におバカさんだから、ちゃんと踊れるのかしら???)

もっとも6カ国協議の場に北朝鮮が出てきたとしても、もう中国にもロシアにも援護射撃はしてもらえない。
それがミサイルの代償。
北朝鮮もそれが解っているから、一筋縄ではいかないと思うけど。。。


それにしても中国からこんな声が出始めたのは、北朝鮮の説得は無理だと匙を投げ始めたのかなぁ。。。?

日本の北朝鮮制裁決議案は「過剰反応」、状況悪化させる=中国

[北京 11日 ロイター] 中国外務省の報道官は11日、記者会見で、北朝鮮のミサイル発射を受けて日本が国連安全保障理事会に提出した北朝鮮制裁決議案について、安保理の分裂を招く「過剰反応」であり、6カ国協議の再開を困難にするとの認識を示した。
Jiang Yu報道官は「中国側は、当該決議案について過剰反応であると考えている。もし承認されれば、食い違いを増幅させ、緊張を高めるだろう」と述べた。
 同報道官はさらに「決議案は朝鮮半島と北東アジア地域の平和と安定を損ない、6カ国協議再開の妨げになるとともに、国連安保理の分裂につながるだろう」と付け加えた。
 
(ロイター) - 7月11日17時2分更新


Comments:0

Comment Form

Trackbacks:1

TrackBack URL for this entry
http://coo.main.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/1019
Listed below are links to weblogs that reference
中国と韓国を煽る日本とアメリカ。。。 from 空のつぶやき
安保理でのかけひき from 日々思ふこと 2006-07-13 (木) 10:52
1. 北朝鮮がミサイルをズガーンと射つ 2. 安保理召集 3. 日米英仏 非難決議(七章含む) vs 露 欠席 vs 中 拒否権 4. 中共が...

Home > 01.時事寸評 > 中国と韓国を煽る日本とアメリカ。。。

Search
Calendar
« 2006 7 »
S M T W T F S
            1
2 3** 4* 5*** 6* 7* 8*
9 10* 11 12 13** 14 15****
16***** 17** 18 19 20** 21 22
23 24* 25 26 27* 28 29
30* 31*          
Archives
Blog List

BlogPeopleに登録

ブログランキング・にほんブログ村へ

あわせて読みたいブログパーツ



Gallery


Counter
Feeds

Return to page top