- 2006年7月13日
- 01.時事寸評
一昨日批判の矛先を日本に向けはじめた事で、中国は北朝鮮を本気で説得する気はないかもしれない。。。と思ったのだけど、中国の時間稼ぎは北朝鮮の説得ではなくロシアの説得だったようね。
<北朝鮮ミサイル>中露が決議案提示 修正論議本格化へ【ニューヨーク坂東賢治】中国とロシアは12日(日本時間13日未明)に開いた国連安全保障理事会の非公式協議で、日本などが提案している制裁決議案の対案となる独自の非難決議案を提示した。制裁決議案の内容を盛り込みつつ、国連憲章第7章(平和の脅威への対応)に基づく制裁条項を削除し、表現を和らげている。安保理内には両案の一致点を模索すべきだとの意見が強まっており、早期合意を目指した修正論議が本格化する見通しだ。
議長国フランスのドラサブリエール国連大使は「重要な進歩があり、検討するに値する。これが安保理を一致した立場に導く議論のドアを開けることを期待している」と対案を高く評価した。また、ボルトン米国連大使も「重要な一歩だ」と評価し、北朝鮮問題の週内決着を目指す考えを示した。
一方、中国の王光亜大使は制裁決議案について「修正なしに採決されれば、拒否権を投じるように指示を受けている」と述べ、初めて拒否権行使を明言した。大島賢三大使は中露の対案について「重要な問題で大きな隔たりがある」と述べ、あくまで現在の制裁決議案採決を目指す姿勢を示したが、原案のままでの採択は困難な状況だ。
中露の対案はミサイル発射が北東アジア地域に否定的な影響を与えたと「強い遺憾」を表明し、ミサイル関連物資の移転を防止するよう「警戒」を求めている。基本的に制裁決議と似た内容だが、非難のトーンが和らげられている。北朝鮮だけでなく、北東アジア各国に緊張を高めるような行動を避けるよう求めるなど、日本を意識したと思われる条項もある。
中露の対案提示を受け、日米英仏など制裁決議案の共同提案国8カ国の大使は12日午後、対応を協議し、中露にさらに案文の内容を強化することを求め、両案の合意点を模索する方針を確認した。また、イランの核開発問題が安保理で再び協議されることから、北朝鮮問題の決着を急ぐことでも合意した。
(毎日新聞) - 7月13日13時23分更新
北朝鮮にミサイルの元を売っているロシアと、経済制裁や武力制裁により北の政権が崩壊したら自国まで影響が及ぶ中国が北朝鮮は“制裁しない”決議提案を持ってきた。
先週末まではほぼ安保理決議を棄権すると見られていたロシアが昨日になって“拒否”を言い出したのは中国に脅されたか鼻先にニンジンをぶら下げられたか。。。
そんな中国の姿を見ていると、北朝鮮の説得はポーズだった?と穿った見方さえしてしまう。
でも。。。
中国は今回のミサイル発射は金正日の指示ではなく、将軍様の力の及ばない所で起きたものだと知ったのかも。
将軍様が軍を統括出来ている時は、将軍様の首根っこを捕まえておけば北朝鮮は中国の言いなりになった。
でも、将軍様に力が無くなって軍が勝手に行動を起こすようになって、中国は北朝鮮をもてあまし始めたのかもね。
もしかして今回の“説得”では、“説得すべき相手”が誰か解らずに終わったんじゃないの?
でも、アメリカとも何か“取引”したのかなぁ。。。?
今朝の日経新聞を読んでいると、なんとなくアメリカのトーンも落ち着いてきたようだ。
“制裁”に拘らなくてもイイという感じになってきた。
このままアメリカに梯子を外される危険さえでてきた。
<北朝鮮ミサイル>中国の北朝鮮説得は不調、米国務次官補が見通し【ワシントン=貞広貴志】北朝鮮のミサイル問題で、クリストファー・ヒル米国務次官補は12日(米時間)、「(中国の訪朝団は)何の前向きのニュースも得ていない」「仕切り直して、先に進まざるを得ないだろう」などと述べ、中国による北朝鮮の説得工作が不調に終わるとの見通しを示した。
滞在先の北京で米CNNテレビに語った。
ヒル次官補は、北朝鮮のミサイル発射基地を攻撃する可能性については、「パートナー国間で合意を築く必要がある」と消極姿勢を示した。一方で、「北朝鮮がミサイルを発射するのをただ座視するわけにはいかない」と強調し、「多くの異なる選択肢」を検討する方針を明らかにした。
(読売新聞) - 7月13日11時48分更新
<北朝鮮ミサイル>「閣僚級会談は6カ国協議ではない」北朝鮮が反発【釜山13日聯合】第19回南北閣僚級会談は13日午後、次回の会談日程を決めることができないまま終結会議を終えた。北朝鮮側代表団は当初予定より1日早く、同日午後4時40分ごろ、金海空港から平壌に向かうものとみられる。
北朝鮮側は、今回の終結会談の最中に記者団に声明を配布し、「南側(韓国)は初日から不純な目的を追求しており、日程に関係なく撤収する責任は全的に南側にある」と主張した。また、韓国側がミサイル問題を持ち出したことから、「閣僚級会談は軍事会談ではなく、6カ国協議でもない」と強い不快感を示した。声明はこのほか、韓国側が会談の使命にふさわしくない閣僚級会談とは関係のない問題だけを議題にし、南北関係発展で切実に解決が待たれる問題についてはひとつも議題に持ち出さなかったなどと非難している。また、北朝鮮側は「民族同士」の理念に合わせ会談が実りあるものにしようと誠意と努力を尽くしたなどと主張した。
その上で、「南側はせっかく開かれた閣僚級会談を白紙化し、南北関係に予測できない破局的な結果が発生したことに、相応の代価を払うことになる。南北共同宣言の理念を捨て同族を敵対視し非理性的な態度で会談を白紙化した南側の行動は厳正に清算されるだろう」と警告した。
(YONHAP NEWS) - 7月13日16時14分更新
中国と韓国、2つの外交チャネルでの説得も効果が出なかった。
韓国の方は相手が安全保障に関する担当者じゃなかったから、何を言われても決定権はないしねぇ。。。
って、今の北朝鮮に決定権のある人っているのかなぁ。。。?
北朝鮮は、このまま中国とロシアに手伝ってもらってなし崩し的に国際社会への復帰を目論んでいるのかな?
でもさぁ。。。
北朝鮮って日本だけじゃなくて韓国にも強気なのね。
南北閣僚級協議の決裂の責任は韓国にあると責任転嫁するだけじゃなくて、北朝鮮の軍隊は韓国の安全に寄与しているとまで言ったらしいものね。
「北朝鮮の先軍政治が韓国の安全守っている」」【南北閣僚級会談】居直った北朝鮮、コメ支援要求
コメだけじゃなくて、北は勧告の合同軍事演習中止と国家保安法撤廃、要するに国防の撤廃を求めて「北が守ってやっている」と言っているらしい。
韓国も舐められたものね。
日本も「敵地攻撃」なんて言わずに、「日本の軍備増強は朝鮮半島の安全に寄与する」と言えばよかったかしらね(笑)
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