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美味し国　お伊勢参り　（その３　倭姫宮～猿田彦神社）

2006年7月15日
03.旅行記

外宮からはバスで内宮へ向かう。
バスは、倭姫宮を通るものと、通らないものの2系統ある。
出来れば、倭姫宮を通るバスがいいなぁと思っていたら、運良く倭姫宮を通るバスが来た。
って、バスに乗った時には知らなかったのだけどね(笑)
いよいよ、「まわりゃんせ」が活躍（？）する。
市内のバスは乗り放題だから、近くまで行って違ったら別のバスに乗り換えればよい、だなんて気楽に乗っちゃったわ(笑)

バスでは1列目の左側に座った。
前がよく見える。
10分ほど乗っていると、前方に森が見える。
次の停留所の名前は、何だか私が持っているガイドとは違う。
でも、森の入り口らしき処に「倭姫宮」とあったので、降りてみた。

バス停の名前は「神宮徴古館」。
バス車内での案内に拠ると、ベルサイユ宮殿風の洋館に神宮の宝物が展示してあるらしい。
ここも「まわりゃんせ」で無料で入れるらしいからちょっと寄ってみた。

神宮徴古館

どうも私設博物館らしい。。。
式年遷宮や例年祭祀についての解説や、幣帛（へいはく～祭祀に当たり天皇から贈られる5色の糸など）の解説。
天照大御神へ備えられる御饌（みけ～お食事）を見ると、お米や吸い物の他、生魚として鯛、干し魚として（？）鰹節、他にアワビ（熨斗アワビなど）など。。。
これじゃ、大御神もここ伊勢にお住まいになりたい訳よね～
他の場所でこれだけの魚介を揃えられる処はそうそうないわ。
来る前はあまり興味のない博物館だったけど、意外によかった。

徴古館を出て、いよいよ倭姫宮(やまとひめのみや)へ。
倭姫宮は内宮の別宮になる。
徴古館からの案内に従って歩くと、また裏参道だった。

倭姫宮

月夜見宮より静かな境内。。。
徴古館では、倭姫を第11代垂仁天皇の皇女で、第10代崇神天皇の皇女豊鍬入姫命の後を継いで「御杖代」（みつえしろ）として天照大御神に使え、天照大御神の意思を受けて伊勢に内宮を設けたとあった。
「御杖代」とは斎宮の事？と思ったら、倭姫宮で貰ったパンフレットには、倭姫の後、天皇が皇女を内宮に仕えるために遣わすようになって斎王（いつきのみや）と呼ぶとあった。
倭姫の後って言うけど、倭姫の前の豊鍬入姫命だって斎宮だと思うのだけどな。。。
って、内宮の経営や祭祀について事細かに決めたのが倭姫だというから、やっぱり「後」なのかなぁ。。。
因みに、倭姫は「前例を崩さないように」と言い残しているらしい。
だから、2000年後の今でも、倭姫が決めた通りに日々の祭祀が執り行われている。
天皇のお姫様とは言え、倭姫はかなりのキャリアウーマンだったらしい(笑)

倭姫宮をお参りしていたら、ビックリするぐらい大きな蝶が寄ってきた。
私の友人に倭姫を守護霊とする人がいるから、倭姫が彼女の友達である私を“歓迎”してくれたのかしら？(笑)

例によって、表参道からお宮を出て、バス停に向かう。
次は月読宮、猿田彦神社を目指す（つもり）。
上手くバスが来れば、月読宮にいけるハズ。
なんて思っていたけど、月読宮の最寄のバス停で降り損なった(^^ゞ
って言うか、私が乗ったバス停の次のバス停だった。。。
で、月読宮を飛ばして、次の猿田彦神社の最寄のバス停で無事に降りたわ(笑)
でも。。。
“今度こそ”と思って入った参道がまた“裏”。
つくづく“裏”から参る運命らしい。。。(^^ゞ

猿田彦神社

猿田彦神社は伊勢神宮の別宮ではなく、独立したお宮。
月夜見宮や外宮、倭姫宮とは違って、遷宮するタイプのお宮ではない。
本殿の造りも、掘立の神明造りではなく、二重破風の妻入造りでなんとも美しい。

猿田彦命は天照大御神を伊勢に案内し、その子孫の太田命が倭姫に伊勢の土地を提供したと言う、道開きの神様。
参拝して御朱印を頂いたけど、なんていうのかなぁ。。。
此処では“無”になるという感じはなかった。
なんかね。。。ご利益を期待して（？）、猿田彦命にも、摂社の佐瑠女神社（アメノウズメノミコト～天照大御神が天岩戸にお隠れになったときに踊りを踊って天照大御神を岩戸から出した女神、芸能の神様が転じて女性の仕事の神様）にも“お願い事”をしてきちゃったよ～
神社では“無”になれるのだけど、ちょっと俗っぽくなったのは、現実的なご利益があるから？